国づくりの国めぐり (5) 名産饗す宿

今年はやや遅れ気味の年賀状準備。先週末のおでかけ移動中、2人でアイデアを練っていたところ、ダジャレっぽい案が浮上。いまんとこそれを超えるネタもないので、多分それで行くことになりそうだ。あとは実作業っすね(そこが大変)。
さてゆるゆるとやっております秋の山陰旅、今回のお宿について。

美術館を出て鳥取県に入る。さすがにチェックイン予定時刻まであまりに早かったので、境港のほうにある著名な橋も覗きに行ってみたものの、望遠圧縮とか言っている場合ではない悪天候。とりあえず渡るだけ渡って、結局お宿へ向かった。

華水亭」さん、お世話になります(到着時はフロント直行したので翌日撮影)。

今回のお宿チョイス基準は当初から明快だった。昨今の情勢によりささくれがちな気分を上げるため、そもそもの第一目的を「温泉に入る」と決定。となると、未踏の温泉に興味が湧いてくる当家。宿泊歴のない鳥取に、皆生温泉という著名なエリア。せっかくだから少々奮発。で、こうなった次第。

最上階、近年改装されたらしき和モダンルーム。畳部屋でベッド利用、この折衷タイプは天草でもたいへん快適で、今回も大いにくつろげた。トイレ洗面所浴室完備。といってもここは温泉、館内に大浴場が当然あるため、夕方と朝の2度そちらを堪能した。初回は露天風呂も満喫。
なお余談だが、夕飯までの間に大型テレビでローカルニュースをチラ見していたところ、思わぬところで関西の話題をゲット。のちの訪問先となる。それはまた別のお話ってことで。

ともかく、温泉の前に糖分補給だ。窓際のテーブルには現地の銘菓。

そしてさっき松江で買ってきた銘菓。いずれもおいしゅうございました。

いいお湯を楽しんだのち、やや遅めの19時半に指定した夕飯のお時間。

このご時世もあり、大広間での食事は時間と空間を大きく空けて枠設定されている。ロビーで軽く時間をつぶし、いざ会場へ。

基本的に日本海側で食事がまずいはずがない。温泉旅館ともなればなおさらである。そして怒涛の大盤振舞。しじみが効いた土瓶仕立ての吸物など大変おいしくいただいていったのだが、問題はこのあと。

のどぐろである。味ではなく(味そのものはおいしい)脂。かにとかあわびの方が全然いける。なんとか勢いでデザートまで突っ走ったものの、もはやのどぐろの脂さえも我々には壁となるのか、と愕然。昼の天ぷら然り、胃の経年をひしひしと感じる11年目の結婚記念旅。

我がキャパをわきまえた結果、朝食はもったいないけど食べられる量だけ食べる形とさせていただいた。全国の旅館のみなさま、今後はお料理のボリュームひかえめプランなどご検討いただければ幸いにございます。

本来であれば日本海の絶景を望めるはずの窓から、高く打ち寄せる白波。

朝になってようやく美保関の輪郭を確認。

東映ばりの波しぶきも観測された。そりゃこの強風じゃ露天風呂も入れませんわ(風に煽られてお湯がガンガン飛び出していた)。ま、泉質自体はお肌にもいい感じの透明なお湯で、幸いにして同時刻の入浴客も極めて少なく、快適に過ごせたのでよし。

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