湖国三景めぐり (1) 水中花の季節

気軽に行ける範囲に、いつの間にかラーメン屋が数軒増えていた。若干近寄りがたい店もあれば、評判いいとこの支店で行列ができやすい店もあり。以前からある店は最近ちょっといまいちとか。なんにせよ選択肢があるのは助かる。
さてここからは6月下旬、関西でも最近手薄だった方面へのおでかけ。

行きたいところが点在しているのもあって、今回の移動手段は車を選択。まずは駐車場に停めて、と。

その駐車場があるのが電車の駅前。醒ヶ井、利用実績ないなぁ。米原ならいくらでもあるけど。

駅から数分歩いたところに、最初の目的地一帯が広がっている。

醒井宿。中山道の宿場町でありまして、ついでに水が綺麗なことでも有名。

道沿いに続く地蔵川。かたわらには家が並ぶ。水面に向かって階段ついてるし、きっと昔はそこで洗い物したり、今でも野菜冷やしたりすんのかな。

建物自体はそこまで古いもの連発とまではいかないものの、どことなくかつての面影をまといたい雰囲気が漂う。

周囲には団体さんの姿も。やっぱり今年は観光需要が相当戻ってきてるんやな、と実感。

きっとその団体さんもお目当ては我々と一緒だったであろう。この時期ならではのものがある。

これは梅花藻。夏の間に咲く花で、水温やらなんやらの条件が厳しく、観られるエリアも限られる。醒井宿は条件を満たすレアスポットらしい。群生してるところを見つけ、しばし足を止める。

しかしすごいな。こんなまとまって咲くのか。花のひとつひとつは指先ほどしかないごく小さなものだけど、近くで観ると一面の花畑。そんなスポットがこちら。

って後ろの建物はなんだ。なになに、問屋場とな。ついでに覗いてみたところ、お荷物のやりとりなどをここでやっていたようだ。で、水面の白いところが梅花藻。遠くから観ると花かどうかもわからない小ささ。

せっかくここまで来たので、花以外も観ていこう。

一般のご家庭の脇にさりげなく遺構が残されていたり。

付近には湧水地。絶え間なく水が湧き続ける。そういう環境じゃないと梅花藻は育たないという。

水源はいくつもあって、それは水量も保たれるし水温も低めに落ち着くわと。

宿場までの道のりには他にもいくつか建物があり、中には滋賀名物(?)ヴォーリズ建築の元郵便局も紛れ込んでいる。

でだ。お昼なんですよ。ごはんどうしようと考えていたら、駅前に幟を発見。

なになに、ビワマスとな。きっとおいしいものに違いない。ではここにします。

というわけで「かなや」さんにて、ビワマス丼。謳い文句「琵琶湖のフォアグラ」ってまた大袈裟なーと思いきや、確かにとろける食感にじわりコク。なんか納得した。

次のスポットをめざす途中、ついでに寄り道。

近江鉄道の鳥居本駅。開業時からの駅舎だそうで。

そこまで知名度はなさげだけど、南海の古い駅舎に通じる雰囲気があっていいね。

電車はしばらく来ない。今回は先を急ぐとしよう。

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