欧羅巴幻想曲 II ヴェネツィア、水の都 (2) Approdi Ferrovia

先日書いた通り、今年もふるさと納税のお返しが続々と到着している。いつものうどん&だしと、これもわりといつもの干物。すでに干物は一部いただいており、さすがの美味さ。そのうち干物以外の魚介類も来るし、しばらくは和風の食卓が増えるかも。
さてイタリア4日め、そろそろヴェネツィアらしい景色を。

駅でやっておきたいことをひととおりクリアしたところで、外に出てみよう。

開放されたドアを抜ければ、そこはもう有名観光地。

駅前広場のすぐ前に流れる運河 Canal Grande。対岸には教会と、独特の細長い窓を多数もつ建物群。

そしてこの天気。これ重要。これだけですでに来た甲斐がある。
なんせ、自分が大昔に来たときは見事なドン曇りで、映えも何もあったもんじゃなかった。後日、当時の写真を旦那さんに見せたら絶句。まあひどかったのよ。オフシーズンに行ったのがそもそもの敗因とはいえ。

駅舎を振り返る。平屋ゆえに迫力こそないが、中央で誇らしげにしている FS マークがちょっとレトロでよい。

島の入口ごく一部を除き、自動車の乗り入れが禁止(物理的にも不可能)なヴェネツィア本島。ここでの圧倒的主役は「ふね」である。なかでもお手軽に乗り降りできる水上バス「ヴァポレット」が重要。これから丸2日とちょっと、大いにお世話になるであろう交通機関。地元の公社 ACTV が運営している。

駅前のふねのりばは数ヶ所に分散している。あっちに少々と、

そっちにも少々か。

どこから乗るかを調べる前に、まずやらねばならぬことがある。片方ののりばの傍らに機械があるので、行ってみよう。

左の機械がチケット発券機。例によって日本で購入可能なきっぷは事前予約済。自宅で印刷しておいた、発券に必要な QR コードが載った A4 の紙を用意。左下のセンサーっぽいところにかざしたら、あっという間に発券完了。楽だ。

これは Venezia Unica City Pass。こう見えてバッチリ IC カード。光にかざすと中が見える。
このカードは予約時に用途をカスタマイズすることができる。発行元が本来想定している使い方は「ACTV の交通機関乗り放題」にプラスして「教会や博物館などの施設入場料割引」などをセットしてもらうこと。予約サイトでもそのように案内されているが、当家は後者を全スルー。完全に乗り放題きっぷとしてだけ購入した。
なお、今回の滞在時間は51時間くらい。48時間では最後にギリギリ無効になる恐れがあったので、あえての72時間券。おひとりさま40€とそこそこのお値段だが、1回乗るだけで7.5€だから元は取れるっしょ。

最初にお宿までの陸上経路を下見するため、お宿に近いリアルト橋まで乗ることにした。で、どこから乗るかね。

最短ルートは2系統の東回り、リアルト橋からサンマルコ広場経由。ローマ広場からサンマルコ経由の西回りもあるけど、めっちゃ大回り。似たルートを通る1系統もあるけど、快速な2系統に対して1系統は各駅停車(ふねだけど便宜上)なのでめっちゃ遅い。さあどうする。

て、あのふねが東回りか。鬼のように混んでますやん。つまりやっぱコレが一番便利なんやな。でも最初の乗船があんな寿司詰めってのもなぁ。うーん。考えた末、まだチェックインまで時間があるという理由で、あえて西回りを選ぶことに。

おそらくそれは正解だった。10分後の東回り、同じくらい激混み。無理。

東回りの出発と入れ違いに、西回りのふねがやってきた。乗ろうとする人は結構いるけれど、あっちよりはましそう。それでは、いざプチ船旅へ。

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