さくらさくら ’23 奈良編

なんか最近、言うほどあったかくないぞ。単に3月の気温が高すぎただけなのは百も承知とはいえ、桜も散った後に気温が下がるのはなんとなく解せぬ。まあ連休も近いし、体調管理には引き続き気をつけよう。
さて今年の花見は4月分も少々ございまして。

ソメイヨシノ見頃の2週めは、幸いにしていい天気に恵まれた。そんな中やむなく休日半ドン出勤となった旦那さんと、昼に市内で待ち合わせ。昼食ののち、近鉄で一路奈良へ。

まずは興福寺周辺から。あの五重塔、まもなく長期修理に入るらしい。

そのかわりと言ってはなんだが、数年前に再建された中金堂はピカピカ。

桜がありそうな場所を探して、奈良公園内を東へ進むことにした。

おや? これは鹿ですね。鹿がゴミを食べないように拾って回る「美鹿(びか)パトロール」の車。そう、奈良といえば結局やっぱり鹿なのである。

この日は人間にとってかなり暖かく、つまり鹿にとっては暑かった模様。大半が木陰で座り込んでいる。たまにサービス精神旺盛なのがいると格好の被写体に。こちらの鹿さん、かわるがわる隣に来る人間を淡々とやりすごしていた。

遊歩道に沿って、あまり行かない方へ歩いてみる。ビビらせないよう控えめに近づくも、堂々としたもの。慣れてんな。

しばらく行くと、池に出た。つーかこんなとこに水場あったんか。知らんかった。

中央には浮見堂。周辺では結婚式撮影が複数組。お日柄もよろしくてなによりです。

水のほとりを覆う花々をしばし楽しみ、再び公園中央方面へ。

ん、なんだこの和洋折衷のナイス建物は。

現在の用途は国立博物館の一施設。だが、もともとは「旧奈良県物産陳列所」という重要文化財。なんか原爆ドームみたいな名前やな、と思ったら名前も用途もだいたい合ってた。

ここまで来たし、勢いで春日大社まで行くか。

そしてまた鹿さんの歓迎を受ける。

久しぶりの大社は結構賑わっていた。というより奈良全体、だいぶ人出増えたな。4年前の水準並みといっても過言ではなさげ。

海外ツアー客も複数見かけたし。観光地としては、あるべき姿に戻りつつあるのだろう。

ふぅ。いい散歩だった。花見より他の要素が多い気もするが、まあそれもよし。

ちょっと寄りたいところがあって、来た道を引き返す。立派な楠は明治天皇ゆかりのもの。

春日大社へ向かう直前に見かけたお茶屋で、アイスで一服。ここも国際色豊かな客で繁盛していた。

なんだかんだで、鹿さんを見かけるとつい撮っちゃうんだよな。鹿の撮れ高多め。

とはいえ、花見コンディションとしては前週よりよかったから、わざわざ来た甲斐もあったというもの。

最後にもうひとつ寄り道。

興福寺の国宝館。といえばアレだ、阿修羅像。

旦那さんは東京の企画展で観ているらしいが、自分は初ナマ鑑賞。大変整ったお顔とフォルムを直接じっくりゆっくり拝見できてよかった。

寺社仏閣への課金は文化財保存用のお布施みたいなものなのよ。
こうして、半日奈良観光は無事おひらき。

来るたびに毎回絵柄が変わるリニアおいで広告を横目に、電車に揺られて帰った。

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