国づくりの国めぐり (6) 世界描く砂・1

だいぶ年の瀬っぽい雰囲気になってまいりまして、スーパーではすでに正月向け食品も売っている。当家も遅ればせながら、例年通りプチ鏡餅を購入。いや待てよ。クリスマスツリーがまだやないかい。今日出した。ディナーは来週実施予定。
さて秋の山陰旅、2日めほぼ唯一と言っていいメインイベント会場へ。

もともと雨予報だったこともあり、屋内レジャーの目的地は当初から候補に入れてあった。皆生温泉を発って、一路東へ。ハワイで小休止をとるなどしつつ、だいぶ走って着いたのは、以前の鳥取訪問で時間が足りずスルーしたスポット。

砂の美術館。かの鳥取砂丘のかたわらにある施設である。

素材が砂ということもあり、年単位で展示を変える特徴があるようだ。昨今の情勢もあり、現在の展示は20年夏から延長戦に突入中(22年頭まで継続)。その内容を事前に調べたところ、どうも当家にとって興味深い展示であるらしいことが判明。というのも、

入っていきなりチェスキークルムロフ。
そう、テーマがチェコスロバキア。と、ついまとめて書いてしまう昭和民。もちろん現在は別々の国なのではあるが、隣どうしには違いなく、実際2国とも訪問した結果としては相通じるものも多数。言語もだいぶ似てるし。

順路に沿って反時計回りで進む。景勝地を背景に立つスラブ人のみなさん。

モンゴルの襲来とそれに備えた築城。馬の足先に至る表現の細かさに目をみはる。

ヤーノシークさんといって、スロバキアではいわゆる鼠小僧ポジションの著名な方らしい。

と、こんな調子でチェコとスロバキアそれぞれのモチーフが並ぶ。

プラハの天文時計。両サイドがちょい不気味だが、時計ではないものの実際にこんな感じの建物があるとか。

こちらはヤン・フスさん。宗教改革を訴えつつ志半ばで倒れた方とのこと。

でた。チェコといえばミュシャさんですよねー。あの繊細な絵柄を立体化するのは大変そう。描かれている女性はプラハの伝承人物。

プラハにルネサンスの波をもたらしたルドルフ2世。こんなところにもハプスブルク家の影響が。

通路の内側、やや低いところにあるのは、錬金術師のみなさん。プラハ城で立ち寄った、街区に並ぶ小さな家々の室内を思い出しながらイメージを増幅させる。

そしていちばん奥に、今回の目玉となる大作がどんと構えている。

カレル橋からのプラハ城。再現度たけーなおい。

城が一段高いところにあるあたりも、橋のたもとに古い街並みが密集してるあたりも、だいたい合ってる。

橋脚に鎮座する聖人像も、さすがに全部とはいかないまでも著名なものが再現されている。右から2番め、十字架抱えて首傾げてるのがネポムツキーさんやね。

城の建物も、細部に至るまで丁寧な造形。

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