都ぞ春の錦なりける (4) 名刹に憩う

昨日のライブは盛況だったようで。遠征検討はしたものの、他に推しのいないフェスは参戦コスパが微妙、発表時に日時不明で仕事の調整が不可能、そもそも今関西から出るのはちょっと、等々で見送ったのよ。そろそろ大阪にも来ていただきたく。
さて4月の京都、午後は嵐山でぶらぶら。

中心部へ向かった理由はほかでもない。昼食である。幸い、嵐電の駅上にてすぐ入れるお店を発見、ランチメニューをおいしくいただいて、さてどうするか。しばし思案の結果、ちょっと寄り道。ほら、すぐそこにあるじゃないですか天龍寺が。

塔頭の境内では、今まさに見頃を迎えている桜。小さな門前に自然と形成される撮影待機列。

少なくとも10年ちょい前に庭を歩いたはずだが、建物内に入ったことはもしかするとなかったかもしれん。覚えてないときは行っとけの法則に従い、庭と本堂のセット入場券を入手する。

まずは本堂へ。小方丈を抜けて廊下を渡り、後醍醐天皇ゆかりの多宝殿をちょっと覗いて戻ってきた。

うむ、確かにこの大屋根を含むビジュアルには覚えがあるぞ。昔の写真を参照するに、手前の松は近年折れてしまったようだ。

小方丈の片隅から広大な庭園を見渡す。池を囲む木々は、まるでそのまま山につながっているかのようだ。嵐山もろとも庭の景色に取り込む狙いで設計されたことが、実感を伴ってよくわかる。

続いて大方丈の外廊下をぐるり回っていく途中、室内の展示に目が止まる。

右奥の中央部には御本尊が祀られており、寺よりも古いお釈迦様の像が鎮座している。そしてその奥。

隣接する法堂にて、かつて天井画として飾られていた大きなパネルの数々。近距離だと損傷の激しい板であるが、やや距離をおいて眺めれば立派な龍の姿。雲龍図というらしい。本来なら毎年2月に公開されているところ、4月上旬に見学可能だったのは、やはり昨今の情勢によるものか。

さらに回り込み、庭園に面した廊下へ。実質的に「のんびりする板の間」として使われている。

曹源池庭園。天龍寺を世界遺産たらしめたのはこの庭でありまして、ただ眺めるだけでどこか落ち着く佇まい。龍門の滝と呼ばれる、池の向こうに配された岩も、絶妙なセンスをもって配置されたものであろう。

よい景色と向き合ってしばし休んだのち、本堂を出て別の入口から庭園見学へ向かう。

小さな建物に沿って進む道すがら、ところどころでいくつも花に出会う。

色合いはさまざま。観ての通りあいにくのまっしろ空にも、鮮やかな色が緑を彩る。

そんな中に建っているのは精進料理店。春らしい風景とともにいただく料理はさぞ美味しかろう。

蘇芳という花の名は知っていたけど、こんな形状だったのか、と知識を新たにしつつ。

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