都ぞ春の錦なりける (3) 額縁に眺む

ちょっと昔の記録を確認するためにバックアップ(昔焼いた CD-R や DVD)を覗いてみたのだが、さすがに20年単位の昔になると残ってなかったわ。あの頃のバックアップ、フロッピーでやってたからなぁ。いまや保存アイコンとしても風前の灯。
さて4月の京都、嵯峨野トロッコ後半戦へ。

保津峡駅を出てまもなく、大きな変化が訪れる。

この橋を渡った先は、車窓が進行方向右側に開ける。ここまでナイスな景色を堪能してきた左側の乗客(我々含む)はかぶりつき体勢から一段落、のんびり鑑賞してきた右側のみなさんお待たせいたしました、的な車掌さんのコメント。
いい眺めがどの区間で得られるかは、公式サイトやパンフなどで事前に知ることができる。いかにも保津峡らしいビューポイントが亀岡寄りに多いのは、以降の写真点数が控えめな点にも現れている。

とはいえ、みどころが通路越しになるならば、それはそれで窓枠をキャンバスに見立てて楽しもう。

桜シーズンが峠を越えたら新緑シーズンの幕開け。目にも鮮やかな緑が時折視界を駆ける。

ところどころ遅咲きの花もまだ残っており、若葉と競うように姿を見せる。

次の駅が迫る頃、川向こうに宿泊施設が見えるあたりで一旦停車。眺めのよさそうな上方にはお寺も顔を覗かせており、よろしければお立ち寄りをと車掌さんは語っていたが、対岸にどうやってアクセスするのだろうか。

やがておもむろに列車は動き出す。いかにも年季の入ったトンネルは産業遺産的な趣もあって味わい深かったんだが、さすがにまともな写真にはならず。代理で、似たような年代物の擁壁を少々。煉瓦積みが今なお崩れていないあたり、さぞ頑丈な作りなのだろう。

最後の途中停車駅、トロッコ嵐山で、相当数の乗客が降りていった。当家のいる号車はスカスカに。竹林などの緑豊かなエリアを歩くにはここからの出発が最適なようだ。

全線乗車が目的の我々はそのまま待機、そして数分後。

終点のトロッコ嵯峨に到着。30分弱という所要時間は、家族連れが飽きずに楽しめる範囲であり、いい大人が豪快な乗り心地を笑い飛ばせる範囲でもある。一見短く思えても、これくらいがちょうどいいんやろな。

亀岡ではホームからはみ出していてまったく撮影できなかった機関車を、最後に拝んでいこう。

銘板の SINCE 1991 が示す通り、今年でちょうど30周年。正面には記念 HM も掲げられていた。そうとは知らず勢いだけでやってきた当家にとっては、思わぬサプライズ。

ごった返す先頭付近を抜け、改札を出て駅舎内へ。

隣接する JR の駅(元が同じだからそりゃそうだ)とは直接つながっていないものの、単独の建物ながらゆとりある空間。折り返しの列車は満員御礼で立ち席券まで売られていたから、混むときはこの広々コンコースも埋まるのだろう。

奥の方に展示物などもあったことを知るのは帰宅後。

こうして本日最大の目的を果たしたところで、嵐山中心部へと歩いて移動することにした。

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