さくらさくら ’10 梅田シティ編
20 Apr 2010
年度末をどうにか片付けてから、仕事は随分落ち着いた。飛び込みの無茶案件が来ない限り、次のヤマは5月連休明けになりそう。それが来たから3月はカオスったのだが。
幸いうちの会社は、忙しくなければ遠慮なく帰れる。ちょっと買いたい物もいくつかあったので、梅田まで歩くことにした、ある夜のこと。
高速の灯りが川面を彩る。見慣れているのだろう、ほとんどの人は素通りで北を目指す。
CD を探して、この近辺で唯一取り扱っている可能性のある店へ。しかし、入って思い出した。ここはその系統にめっぽう弱いというか、メジャーレーベルの旧譜ですら手薄なんだった。仕方ないので、今度関東で探すか通販で買うか。
道路を渡れば、駅前ビル。信号で立ち止まり、ふと見上げた。
あら。思ってもないところで桜に出くわした。夙川でたっぷりと花見を満喫した翌日のことで、街の中で探そうというスイッチが全然入ってない時だっただけに、ちょっと意表を突かれた格好。
ビルの外周をぐるりと東へ回り込むと、また桜が現れた。
コンクリートに囲まれて孤軍奮闘。大きく広げた枝は、ビルの谷間でもなるべく陽に当たろうという意思の現れか。
でもやっぱり制空権は建物の側にある。ちょっと窮屈そうな桜たち。
著名な宝くじ屋は、もう閉まった後だった。うちは定時が遅いから間に合わんのやね。ということは、この日買おうとした物はひとつも買えず、単なる夜景散歩になってしまったわけだが、たまにはいいか。歩いて帰る余力がある日に限るけど。
そのまま梅田の駅へ向かう。外壁が真新しすぎる違和感も、夜には少し薄れる。
前日に見下ろした駅舎を、今度は歩道橋から。いつか変わる、つくりかけの風景。
Comments
こんばんは。
田舎に住んでいる者の感覚なんですがさくらって都会や町並みの中にある被写体のような気がします。桜並木や公園、街路樹なんかはこちらではあまり見かけません。満開の時期の山を見るとよく咲いていますが”まだら模様の山”になっていてあまりにも変なんです。
とはいえ鉄と合わせる場合はまた違うんですけどねw
おはようございます。
たけぞうさんの仰る通り、桜は人工物に寄り添った被写体なのかもしれません。自然のものは山などに点在しているだけで、まとまっているのは人の手で植えられた並木、公園、学校などの街路樹としてですし。
一番分かり易い春の象徴として、桜が使われるのかも知れません。鉄道でも春を表現する際に一番使いやすい樹です^_^
大阪駅、下の方から見ると工事中とは言え迫力ありますね。
たけぞうさん、こんにちはです。
そういえば京都などでも寺社の辺りを除けば、まだらの山になってることが多いですね。
もっと山奥とかだと並木ではなく、樹齢を重ねまくった古木が1本単独で頑張っているイメージがあります^_^;
鉄とコラボする時は…極端な話、1本咲いててくれれば足りますからw
Wisteriaさん、こんにちはです。
例えば河原の桜は土手を固めるために植えられたとか、TV等でも言われてますね。とすると夙川も…?
花の色が淡く、短期間で散ってしまう辺りが、はかないものに惹かれる日本人の風流心に合っているように思います^_^
大阪駅は大屋根ばかり注目しちゃいますが、アクティも分厚くなって迫力が増しそうです。
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