Sweet 10 Journey (16) 阿蘇の活火山
30 Nov 2020
早いもので今年も残すところあと1ヶ月。と定型文を置きつつ、それにしても今年はなにがなんだか、右往左往してるうちに月日がすっとんでいった感覚が強いなぁ。来年何もかも解決とはいかないまでも、もうちょっと穏やかに過ごしたいもんだ。
さて秋の豪遊は3日めのメインイベントへ。
立野を発って次に向かうのは、この日予定していた非鉄活動の目玉。いうまでもなくアレだ。
青看板も大変わかりやすく。阿蘇山はあちらになります。
めざす地点が近づくにつれ、すすき野原に囲まれた道の先に見えてくる山々。今でこそ緑に覆われているものの、それでも隠しきれない地表の形。
しばらく進むと、とってもいい感じのところに小さな駐車場があらわれた。そこは草千里のふちにあたる場所に設けられた展望所。車をいったん降りて、目の前の景色を受け止める。
東方向に、ひときわ大きく活発な火口をもつ中岳。時にゆるやかに、時には派手に煙を噴き上げている。白煙の表情が刻々と変化するのを観ているだけでも、火山活動が現役バリバリであることが感じられる。
草千里を挟んだ南東側には烏帽子岳。日本らしくない景観を利用してのことか、アクティビティとして乗馬もできるようだ。
駐車スペースから少し東へ離れたところに、地震後の整備だろうか、築年の浅そうな展望台が別途設けられている。そっちにも行ってみた。ここぞとばかりにあいぽんパノラマ起動。
少し下にある大駐車場の背後にあたる位置から、文字通り 360 度眺め放題。ほとんど雲のない青空の中、山からの煙がどれだけ上がっているかというのもわかる。
道路越しに外輪山側も一望。立野付近だけカルデラが途切れている。鉄道も車道も同じところを通るのはそういうことで。
右に見切れているのが、さっき車道の正面に見えた杵島岳。尾根を登っていく人の姿が結構な数見えたが、あちらに登ってさらによい眺めを堪能する人も多いとのこと。
ひとしきり堪能したところで、火山博物館などがある駐車場へ移動。
手前の建物はともかく、全体からあふれる昭和の風情。例によって昔話で恐縮だが、小学校の修学旅行コースに阿蘇山が含まれており、烏帽子岳をバックに撮った写真が現存している。昼食は草千里でとったと当時のしおりにあることから、ドライブインを利用した可能性も高い。
というか、阿蘇に来た時点で昼食処が限られるんすよ。ちょっと早いけどごはんにしよう。
もう1軒あったドライブインが地震で被災、跡地に今春オープンしたばかりの「douce Nucca」さん。山々と青空に囲まれて、オサレなランチセット。ほどよい味でおいしくいただいたのだが、店入口とテラスの動線分離はもうちょっとがっちりやった方がいいと思う。ドア経由せずにまっすぐテラス席へ突進してくるシニアが何人もいたぞ。
おなかを満たしたところで、中岳火口に行ってみようとした。だがしかし、
火山ガス濃度オーバーにつき立入禁止。ありゃー。て、考えてみれば至極当然。さっきからめっちゃ煙上がってるもんなぁ。
仕方がないので、有料道路手前の広場から遠巻きに眺める。
振り返れば草千里。ちょっと移動しただけと思いきや、この距離感。こんなところにも阿蘇のスケールの巨大さを思う。
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