La vista nostalgica ’03 (7) Roma: Musei Vaticani
15 Jun 2020
週末は久々に「趣味を主目的とした都会への外出」してきたよ。要するに新機材のお試し会。写真のために出るのって多分3月以来。と考えると、ずいぶんインターバル空いたもんだ。勘が鈍ったのか至らぬ点もあったんで、今度また出直してくるわ。
さて大昔のイタリア旅は後半戦へ。実質1日分だけど写真は多め。
6日め。ツアーも最終盤にさしかかったこのタイミングにして「終日完全フリータイム」である。ピサ行きを選べたフィレンツェと異なり、おそらくこの日はオプション設定もなかったのではないかと。
バスタオルは紙のようにペラく、エレベーターは挙動がおぼつかなく、朝食は文字通りパンとコーヒーのみ。部屋の荷物が盗られたというネットの口コミをふまえ、証拠保全に荷物の写真を撮る。自力移動しようにも、最寄り駅まで徒歩20分。今思い返してもすごい宿だった。行きたい場所はいろいろあるし、とっとと都心へ出よう。
都心への送迎バスは、周辺道路の渋滞でさっぱり現れない。20分歩いて地下鉄を使う。
お世辞にもローマメトロの治安はよろしくない、と添乗員氏から事前に聴いていた。彼の忠告「地下のきっぷうりばで財布を出すな」に従い、地上で小銭をスタンバイ。最安の単発チケット(当時は75分有効)を入手して乗り込む。
車内はまあそれなり。椅子がつるつるで固いのは欧州系標準。問題はそこではなく、
窓に模様がついてますね。ラッピングじゃないよ。降車後の写真で説明しよう。
壁いっぱいの落書き、でもないよ。落書きされてる部分こそが車両本体。これはひどい。もはや本来の色すらわからん。
今回改めて調べ直したところ、この車両は MA 100 という形式のようだ。製造には例によって AnsaldoBreda 社の前身が名を連ねていた。この2年後(05年)にローマメトロから他社へ転属、そちらでも近年引退したとのこと。
そんなドキドキ乗車体験(?)はわずか3駅で終了。このとき利用した Linea A が、滞在中唯一の地下鉄乗車となった。
Cipro という駅で下車。副駅名にバッチリ入っているのが、本日最初の目的地。
駅から南東方向へ進み、階段を上がって高台へ。「国境」に沿って東へ歩けば、ほどなくして入口に着く。
というわけでやってまいりました、ヴァチカン美術館。つまり、厳密に言えばイタリアではなくヴァチカン市国へ入ったことになる。
団体客でごった返すロビーを抜けてチケットを購入、順路に従って進むと「ピーニャ(松ぼっくり)の中庭」という屋外空間に出る。野外展示物も少々。
庭の北側に設けられた「八角形の中庭」では、一角だけやたらと人だかりができている。その奥にあるのが、かの有名なラオコーン像。混雑に近寄ることもできず、遠目にちらり眺めるのが精いっぱい。
世界最大のコレクション規模といわれるだけあって、丁寧に観れば1日あっても到底足りない。今回は「来たことに意義がある」と割り切って、さらっと巡回。実際のところ館内が暗めで、当時所有のコンデジではろくに撮れなかったともいう。
展示品そっちのけで、天井の装飾に目が行くこともしばしば。
なお、目玉展示のひとつ、ミケランジェロ「最後の審判」と天井画があるシスティーナ礼拝堂は、館内唯一の完全撮影禁止エリア。あまりのスケールの大きさに言葉を失う。
ウフィツィ美術館に続いて予習ほぼゼロでの鑑賞ながら、ウォークスルー程度でも本物の迫力を感じたひとときだった。
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