OtiS IV

起きたらそこそこの勢いで降る雪。しかし朝食中に小康状態となり、昼前にはみぞれから雨へ。おかげで買い物もふつーにできてよかったわ。雪景色、観てる分には非日常で楽しかろうが、山(?)に住んでると生活への影響がでかいからねぇ。
さて先週の京都はここからが本番。

花園駅から数えても徒歩数分という立地に、本日の第1目的地がある。

これが初訪問、妙心寺。著名な寺ばっかりの京都でも行ってないところはあるもんだ。あ、こんな遠いとこから撮ってんのは門のあたりで工事かなんかやってたから、わかりにくくしようと(言っちゃった)。

敷地はとっても広い。正確に言うと寺本体はそこそこの広さなんだが、中心となる寺の弟子などが建てた塔頭と呼ばれる建物がびっしり取り囲む構造により、広義では本体の数倍に及ぶ範囲が実質的に妙心寺と言われている。親会社の近隣に子会社が密集してる感じか。

狙いはその塔頭。毎年恒例の冬限定キャンペーン「京の冬の旅」で普段非公開なものを見せてくれる企画にのっかって、文化財を拝見しよう、というのが主目的。その公開対象が妙心寺塔頭だけで3ヶ所。キャンペーンのおまけ企画で、対象施設3ヶ所をめざすスタンプラリーまで開催されている。てことは妙心寺だけでコンプじゃないすか。話が早い。
なわけで、早速いってみよー。

南門から入ってほぼすぐのところにあるのが龍泉庵。塔頭の中でも一段格上とされる「妙心寺四派」の庵で、普段は非公開。
ここの収蔵物としては、重要文化財・長谷川等伯「枯木猿猴図」の複製画が目玉のひとつ。猿の毛並み描写とユーモラスな表情が見もの。本物が国立博物館に収められていること、元は前田家の屏風だったこと(夢で猿の腕を斬ったとかいう小噺つき)、などなどを、説明係さんが熱心に語ってくれる。

ただ、モノがモノだけにさすがに写真は不可。代理でお庭出しておきますね。

だけだと思うやん? ところがどっこい、こと龍泉庵に限っては他の塔頭と異なり、室内撮影ふつーに OK な場所があったのだ。龍泉派を開いた高僧・景川宗隆の没後 500 年にあたる 1999 年、襖絵が新たに描き下ろされた。新しい=まだ文化財になってないから撮影可、ということらしい(ただし年によって対応が異なる可能性あり)。これから歳月を重ねていけば、いずれは文化財になるのかもしれんね。
なわけで、そんな作品群をたっぷり鑑賞。すべて日本画家の由里本出氏によるもの。

堂々たる菩提樹。緑の鮮やかさと、幹の背後から照らす光の神々しさ。

阿蘇山や磐梯山など日本各地の霊峰が三方に展開。四季それぞれの表情の違いが美しい。

越前海岸の景色。ここだけ角度をずらして撮ったのは、ちょうど構図外の真正面にご本尊がいらっしゃいましたので。素敵な空間ありがとうございます。

層雲峡や湿原など、水を感じさせる北海道の景色。

そして沙羅双樹の大木。
どれも色合いがとても美しい。禅寺にしては派手と言いたいところだが、狩野派という大先輩がいるのでたぶん大丈夫。

と、初っ端から見ごたえ抜群。

存分に堪能して、それでは次へまいりましょう。

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