天下の台所の片隅に (1) 食の市場
12 Oct 2018
天気予報の精度はかなり高いようで、言われていた通りに急な冷え込み。洗濯物を取りにベランダに出ただけで、明らかに室内よりひんやりとした空気。もはや秋どころか一気に冬まで行きそうな勢いに感じたが、単に今まで暖かすぎただけなんやろなぁ。
さて今回は蔵出しシリーズ、だいぶ前で恐縮ですが5月連休が明けた翌週のお話。
黒門市場。東京でいうとどこに相当するのか形容が難しいが、西日本によくある商店街の形状をした市場である。
実は学生時代も含めてまともに来たことは一度もなく、さかな業界に勤めていた父から話を聴いたことがある程度の予備知識。近年は観光名所としての側面も強いというが、さてどんな感じかな。
でた。魚屋が多く集まるという話の通り、大きな魚介類をどーんと並べた店多数。近隣には鮭などで有名な店の名もあり、いつぞやに株主優待のおすそわけをもらったのはあそこか、と蘇る記憶。
店頭で手早くさばく様子を、客によく見える位置で行っている店もちらほら。まぐろ解体ショーが今も行われているように、プロの調理風景というのは人目をひくもので。そしてさばいたものがすぐショーケースに並び、それをみんなが買っていく。
魚だけではなく青果もあれこれ。普段スーパーで観るよりなんとなく迫力あるように見えるのは、場の雰囲気や勢いの演出だろうか。
しかし、それより何より圧倒されたことがある。
外国人めっちゃ多っ!
しつこいようだが訪問日は5月。台風で関空がやられる前であり、したがって難波界隈がもはや日本ではないかのような様相を呈していた頃のこと。難波から徒歩圏内のこちらも例外ではなかった。さすがに日本人皆無ってことはないまでも、明らかに自分たちがアウェー側にいるのは明白。すごいね。ま、我々がヨーロッパ行って地元のマーケット散策するのと一緒か。
来場者における国際色の強さを反映してか、頭上にはあんなものも。休憩所やら荷物預かりやらの案内がびっしり出ているが、もはや日本語が隅に追いやられている。ひえー。
気を取り直して散策続行。
その場で買って食べ歩きを推奨(もしくは場内の飲食スペースに誘導)するのは、近年あちこちの市場で観られる方式。魚や肉の串ならともかく、フルーツを箸に刺す発想はあんまりなかった。
あとはアレだ。ちょいちょい掲示されてる中国語。1個数千円のうにとか普通に買うんやろなぁ。庶民は眺めるだけ。
実際そのくらい値打ちのあるものなのか、客の財布を見越して強気設定なのかは知らんけど、もし後者だったら海外客減ったときどうするのかと余計な心配をする。
ともあれ、みなさん商売繁盛してるといいっすね。せっかくここまで来たので、ついでにもうちょっと散歩を続ける。
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