レゴブロックは世界を描く

なんすかこの急激な冷え込み。思わずマフラー出してきたわ。さすがにコートを中厚手にするのはまだちょっと早い(ビジュアル面で)けど、そろそろ冬の始まりが見えてきますなぁ。もう10月終わるし。
さて引き続き阪急沿線あれこれ、続いては出しそびれていたものシリーズから。

遡ること半年前。久方ぶりに「通勤」を始めてしばらく経った4月下旬、徒歩ルートとして使うこともある通路が新しく生まれ変わったというので、会社へ向かう前に寄ってみた。

じわじわとリニューアル工事を進めつつあり、1階はすっかり綺麗になった三番街。の片隅に、ちょっとだけ目をひくゲートが設けられた。HANKYU BRICK MUSEUM という。

何がどうブリックかは、一歩足を踏み入れれば一目瞭然。かつてアレがあった場所が、コレになっている。

ここは前年8月末に展示終了となった「かわいい水族館」の跡地。箱状の構造をほぼそのまま活かす形で、新たにオープンしたのはレゴの展示スペースだった。そういう経緯のため、ブースの1つは水族館を模している。目にも鮮やかで楽しい水の底。

お隣は、関西人と野球ファンには馴染みのあるあの場所。いうまでもなく甲子園球場である。屋根に芝生に外壁の蔦まで忠実に再現。細かいなー。

さらに進むと、いかにもこの場所にふさわしいものも再現されている。

なんと梅田駅。3階改札からおなじみの櫛形ホームまでが見事に収まっていて、毎日使っている人は思わず見入ってしまう。展示スペースの奥行きの関係上、9線すべては作れなかったようだが、それでもなおこの迫力。

花が飾られた終端、階下への動線、そして少しずつ形式の異なる車両も違いがわかるレベルで作ってあって驚嘆。

その奥には、2面ぶち抜きで超ロングなジオラマが待ち受けている。

神戸から大阪経由で京都までをぎゅっと詰め込んだ街の景色。それぞれの街の特徴がきちんと表現されていて、これまた圧巻。神戸の湾岸って本当にこんなんやし。

京都側では清水寺や伏見の千本鳥居が存在感を放つ。

そして大阪、つまり現在地。駅はもちろん、HEP の観覧車からスカイビル、さらには電車の各線まで、限られたスペースでよくここまで(しかも一目でわかるくらいに)作れるものだ。それもそのはず、これらの制作を担ったのは著名なプロのレゴビルダー・三井淳平氏。そういうことなら驚異のクオリティも納得である。

なわけで、駅のはしっこという地味ロケーションながらかなり見応えあるんで、未見の方は是非。

あ、ちなみにもう1ブースは発注当時放送中だった大河にちなんで真田の赤備え。赤の鮮やかさもさることながら、背景の金がこれだけ集まってんのがすごいわ。金のブロックがあること自体初めて知ったし。

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