点景が奏でる旋律 (2) Orange Showtime

国民年金が1ヶ月分返ってくる。転職するとよくあること。そしてもうすぐ初任給がやってくる。ま、基本的に博多と服の支払いに消えることはもう決まってるわけだが。
今日は土曜の某駅で出会った、予想外の光景について。

関東の日没は早い。乗り換え駅からここまでの短い間に、辺りの明るさは全く変わっていた。
それにすぐ気づかなかったのは、誰が観ても重そうに抱えていたであろうわたしに席を譲ってくれた、品の良いおばさまと、話が弾んだせいもあるかな。

駅に到着。何気なく、連絡通路の窓の外を観た。
…!
まだ迎えは着いていない。思わず、乗り越し精算機横の大きな窓に貼り付き、40D を引っぱり出した。


雲をも染める強烈なオレンジが空を支配していた。その迫力に負け、すごいとしか言葉が出ない。

無事くまを見送り、再び通路へ。誰が開けたか、窓が1つ開いている。
レンズを向けたら、空に気づいた人が次々と集まってきた。親子連れさん、熟年夫婦さん、等々。仲良く順番を分け合い、皆で撮る。

小学生の女の子が、左端の雲が猫のようだと言った。その前にまず「大きなカメラ」に驚かれたが。まぁ実際、わたし以外全員携帯カメラやったし。

見下ろせば線路。つい、やってみたくなることがある。

AWB に任せてみたら、全く違う印象に。

結局、この構図が成功する前に夕焼けショーはお開きとなった。狙ってない時にこんなことが起きる、だから自然相手は難しく、そして面白い。

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