なにわ近代これくしょん (6) 町家と生活・2
3 Jun 2016
えーと、予定では本日は久しぶりにいろんな方とご一緒して楽しいひとときを過ごしていることになっておりますな。こういう書き方になっている時のお約束、予約投稿にございます。
では本日もくらしの今昔館で江戸にタイムスリップしてた件から。
おそらく輸入雑貨屋。舶来モノがあれこれ並ぶ。江戸期においては現代よりさらに珍しかったであろうことは想像に難くない。
8階同様、このフロアでもひな飾りが少々展示されていた。
て、人形以外のアイテム多っ! この後観た企画展によると、かつてのひな飾りには台所用品や家具がつきものだったらしい。実際に女の子たちはコレで家事を学ぶ側面もあったということで、要するに高級おままごとセットである。そうすると建物すら「人形のおうちセット」に見えてくるわけだが、子供向けアイテムでも一切手を抜かない細工が見事。
そして商家通りの突き当たり近くには薬屋。どの看板もよくわからん分、かえって効きそう感ある不思議。
目隠しであり日除けでもある暖簾越しに、当時の活気を想像してみる。
商家エリアと住宅エリアを行き来するルートはいくつかあった。
例えば細い路地。おや、こんなところにわんこが2匹。命名が直球でいいね(最寄駅が天六)。この親子(?)は外人さんたちにも大人気で、我々が眺めている間に数組がわんこと一緒にガンガン自撮りを決めていた。
または大きな家の土間経由。商いをやっている家なら、おもてが店舗、台所から井戸を経由して裏庭、という構造は標準的だったかも。
住宅が並ぶ通りは、なにかと生活感漂う演出がそこかしこに施されている。
長屋は賃貸物件。屋根上や軒先には洗濯物がぶらさがっている。土地がないところでこういう干し方するのって、現代でもあんまり変わってない気がするなぁ。
ちょっと中を覗くと、あーこれは今でいうワンルームか1Kですね。でもコンロは2口あるし、案外この小さな家でも親子で住んでいたケースはありそう。
一方、豪商のおうちは優雅。食卓のゆとりも畳の質も桁違い。位置的にほぼ一番奥っぽかったので、コレはさっきの薬屋のお宅ではなかろうか。それなら生活レベルもなんか納得行くわ。
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