その道はうどんに通ず (15) 庭園回遊・1

今年もまた「節目」の日である。昨年のは10の位が変わるレベルやったんで自分的にもだいぶインパクトあったが、今回はそこまででもないな。ある種の諦めか。そのうち「ご長寿めでたい」に変わっていくわけですね。
さて冬の高松、最後のお立ち寄りスポットへ。

市街中心部に、でっかい庭園がある。歴史が古いからこそ、こんな都心部で広大な敷地が残ることができたのだろう。

大名庭園に由来するだけあって、来訪者を最初に迎える門もどことなく風格がある。
というわけで栗林公園にやってまいりました。くりばやしじゃないよ。ましてやクリリンでもない。けど、栗の音読みって普段お目にかかる機会は少ないから仕方ないよねぇ。

さすがにこの天気では人も少なかろう。と思いきや、意外にも傘さして歩いている人は皆無ではなかった。

順路に従って進む。序盤に現れるのは、背後の山を借景として完全に取り込んだ緑の重奏。

鮮やかな松から雨に煙る山まで、悪天候でかえってグラデーションが強調される形に。

この建物は商工奨励館という。明治の外観を保っていると聴けば、この重厚感も納得。

ここから見えない奥の建物では披露宴もできるらしい。へぇ。

ところで、今歩いているあたりにはひとつ大きな特徴があった。

松が多い。とにかく松ばかり。中には皇族の方々がお手植えになったものまで。

岩と一体化して芸術的な枝ぶりを披露するものもあった。ある意味、本気の盆栽。

こちらは支えが必要なほどの特殊な形状をした並木。さながら松のトンネル(下は歩けません)。

を外から観ると、生垣のようでもあり壁のようでもあり。

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