別れの曲 (8) 王冠は輝かない

月命日です。てか完結間に合わなかったよ! しくしく。
ほんとこの話も長くてすいません。もう既にほとんど葬式関係ないし。しかも何故かあと1回あるという。さらにしばらく忙しくなるので(今回分も昨日書いてなかったら無理だった)長文書く暇が一層なくなるという。しかし始めたからにはちゃんと最後まで書くからね。

ごあんない(毎回掲載しますよ)

このシリーズは、07年3月に mixi 生中継していた、祖母の葬儀に伴う北九州・八幡滞在の模様を、みくし日記の文と携帯写真を元に大幅加筆再構成したものです。

祖父の家からタクシーでちょっとだけ走ると、今回の宿に着く。昔はプリンスホテルだったところ。西武から身売りされ、つい最近、ホテルクラウンパレス北九州という名に変わったらしい。プリンス時代と合わせても初めて泊まる。
両親は、お寺との打ち合わせや祖父宅訪問で2、3日泊まって行くが、わたしは今日だけ。

チェックインが終わると、父がカードキーと伝票をくれた。急な話だったこともあって、3人部屋は用意できなかったらしく、隣り合ったツインとシングル。そのシングルの方がわたし。
とりあえず今日はシャワーして寝る、と伝えて、自分の部屋に入った。
ふー。
これまで書いてきた通り、見事に遺族としての実感が欠けすぎていたわたしだが、それでも冠婚葬祭というのは疲れるものだ。東京からすっ飛んできて、まだ1日半も経っていないのに。まぁ、すっ飛んできたから疲れたのかもしれないが。

テレビがいまいちおもしろくない。枕元のラジオを観ると、選局ボタンに局名が全部書いてある。あ、CROSS FM だって。なつかしー。ぷちっと押してみた。
開局当時はちょうど FM 大好きだった時代でもあり、しかも本社が小倉だったから、わざわざスタジオまで出かけたこともあったっけ。おそらくこの機会を逃したら、本当に聴くことはないだろう。特に番組がおもしろいわけでもなかったけど、とりあえず流しておいて、ベッドに転がる。

ふと、さっきもらった伝票を観た。
…名字が旧姓だ。
まぁ父の身分証さえ合ってればいいのだろうが、ホテルの氏名チェックなんててきとうだなーと思った。説明がめんどくさいから自分たちと同じ名字でとったのかもしれないし。それ以外の可能性は、今は考えない方がよかろう。

ちょっと休んだら楽になってきた。ざっとシャワーを済ませ、着替えて窓の外をちらりと観た。小倉のリーガと違って、たいした夜景はない。これは部屋の向きが市街地に背を向けているせいもあるけど。
LAN 挿せるところがないかと一瞬期待したけど、部屋中どう探してもそんなものは見当たらず。もしやと思って持ってきたパソコンも、出番はないまま終わりそうだ。
やることもないので、ラジオを消して布団に潜る。
ていうか、ホテル自体がだいぶグレード落ちるよな。ほんの数日前、京プラを満喫してしまった身には、設備がやっぱり物足りなく思えた。そんな贅沢を言うべき場面じゃないか。ひとりでゆっくり寝るスペースがあるだけ有り難い。

しかし翌朝。グレードの低さをホテル自ら立証してしまう事件に我々は遭遇した。
朝食バイキング。まだ余裕のある8時にレストラン入りしたにも関わらず、パンがない。これはすごい。わたしはシリアルとおかずがあれば平気なタイプなのでともかく、パン派の両親は激しく戸惑っていた。むしろ呆れていた。係員に聴いても「終わってしまいました」だと。すごい。
ちなみに、翌日もっと早く行ってもやっぱりパンはなかったらしい。

ともかく、一息ついたら出発だ。
どうも朝起きた時から少々風邪っぽくなってきたので、父が常備しているカコナールを数回分貰う。ついでに AirH” がついている父の会社用パソコンを拝借して飛行機を調べ、正午付近の便に乗れそうなのを確認。余っていたペットボトルのカフェオレを飲みつつ、タクシーに乗る。
そして父と母は、祖父宅に近い交差点で下車。あとはわたしだけ空港へ。

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