欧羅巴行進曲 (57) 第四楽章/Naschmarkt

昨日寒風にあたって冷えたのか、それとも食べすぎたのか、どうも朝から調子が悪い。どんなに天気がよくてもこれではお手上げ。おとなしく家でゆっくり過ごした連休最終日であった。
さてウィーンですが、ここで一旦都心方面に戻って観光モードふたたび。

U4 で引き返す。リングに届くひとつ手前、Kettenbrückengasse で下車。

駅舎はほぼ Stadtpark と同形。これがオットー・ワーグナー作の駅舎の基本形なのだろう。Karlsplatz や Hietzing のような屋根装飾こそないものの、堅実なデザインの中に細やかなこだわりがうかがえる。

駅を出てすぐ目の前に広がる露店。そこから1駅分近くにわたって、露店や屋台が並ぶ有名な市場・Naschmarkt となる。

コレはほぼ中央まで歩いてきた地点の状態。中央ブロックを挟むように両側ブロックが建ち、その間を歩きながらお買い物を楽しむ構造。背後にも同じ配置でブロックがある。

通路上には両サイドから屋根が張り出している部分が多い。この後雨もぱらついてきたが、おかげで概ね快適に歩けた。

売っているものは多種多様。実にカラフルである。

ドライフルーツは好きだけど、毒々しい色はちょっと身構えてしまう。

干してない果物屋さんもいくつか。

おっ、チーズだ。しかもかなり安い。だからといってこんな塊で買っても持ち帰れないので、観るだけ。チーズ食べ放題を含め、宿の朝食バイキングはこういう身近な食材に支えられているのだろう。

八百屋のラインナップは、意外にも見覚えのある野菜が多め。パプリカ、いんげん、唐辛子、…「ちたけ」? あ、椎茸か。芋、茄子、南瓜等もあった。
しかし、いろんなところで手書きの数字を見かけるが、1 を書くときはみんな必ず直線1本ではなくとんがりを付けている。ここには写ってないが、7 には必ず斜線が入る。世界共通の数字でも、書き方の特性は言語圏によって違うようで。

生肉はともかく、意外なことに生魚もあった。改めて考えると、海なし国とはいえ EU 圏での取引は盛んだろうし、飛行機網が発達した現代なら空輸も可能だし。

場内には飲食店も結構ある。

晴れていれば各店テラス席も賑わうことだろう。少々考えて、またまた女子旅ガイドブックを参考に選んだ有名店へ。

NENI という屋号で他にも数店舗あるようだ。本館(?)が満席のため、向かって左の別館に通される。

中東寄りのメニューが売りらしいので、それぞれ違うものをチョイス。こちらはエルサレムプレートといって、タンドリーチキン的なものにピタ付き。なかなか好みの味でおいしくいただくのだが、周囲にぐるりと載せてあるマッシュポテトの効果でまたしても満腹に。どんだけ芋食わせたいんだ欧州の店は。

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