異邦人、香港へ行く (18) 山頂展望/盧吉道

もつ鍋は自家製に限る。というわけではないが、もつ鍋を作るたびに博多のことを思い出す。大勢で行った店はとても美味かったが、2人で行った店のもつが少なすぎてえらい寂しかった件。博多再訪の機会があれば、必ず前者の店に行くつもり。
さて、ヴィクトリアピークからもうひとつの展望名所のお話を。

日本人の発想で香港の地名を読もうとすると、どーしても日本語流になる。駅名も電停名も大半そうだったし、このとき歩いた道も例外ではなかった。

Lugard という英語に対する当て字なのは百も承知。だがしかし、我々の中では「ろきち」。
この道は、山頂をぐるりと回る道のうち北半分を占める。山頂駅が市街地から若干奥まっているのに対し、こちらは外周部に相当する。よって、タワー等の展望台よりさらに迫力ある景色が望めるとのこと。

木々に囲まれた道を進むこと十数分。視界が開けた。

わー。明らかにさっきより近い。街までワンクッションある感じだった駅付近(前回参照)とは随分見え方が異なっている。
しかしこの道、柵こそちゃんとあるものの、その外側は結構な傾斜。いわば山裾に立っているような状態だ。うっかり何か落としたら二度と帰ってこないので、カメラ等の扱いも慎重になる。

細心の注意を払いつつ、ここで再び魚眼さん登場。レンズ特有の歪みはさておき、現地ビューの体感にはこの方が近いかもしれない。屈地街付近から北角の手前くらいまでは見えているはず。半島サイドが霞んじゃって、尖沙咀と九龍以外なんのこっちゃなのは御愛嬌。

半島と香港島に挟まれた海はヴィクトリア湾。東京湾顔負けの船密度であるように思える。

なお、装備の都合により写真は省略するが、だいぶ西にある空港を発着する便(主に離陸機)もちょくちょく上空を通過していた。キャセイが多いのはそりゃそうなるわな。

体力も減ってきたので、ここで撤収という案も当初は出た。が、引き返しかけて途中で気が変わる。
やっぱ夜景になるまで粘ろう。次いつ来れるかわからんし。
ということで、ただの緩衝材になるかと思われたウインドブレーカーがついに本領発揮。いや、一応山の上なんで意外と風強くて寒いんすよ。秋の香港は前月の東京くらいの気温、と聴いて比較的薄着にしていたが、この時ばかりは助かった。

18時前後から、少しずついろんなところの灯りがつき始める。真っ先に目を引いたのは銅鑼湾の看板。
あ、余談ですがカメラの設定時刻はあえて日本時間のままっす。じゃないと整理する時に時系列ソートが混乱するんで。

では以下、数分おきに撮ったものを並べてみる。日没の18時頃を境に、少しずつ街の表情が変わっていく様子はなかなかおもしろかった。

暗くなるのを待たずして、中環のビル群が続々と点灯。車道のオレンジライトもぼちぼち。

日没15分ほどすると、窓の灯りが浮かんでくる。オフィスビルは仕事している部屋の数だけ。マンションは住んでいる世帯の数だけ。

そしてさらに5分後。まさに世界3大夜景の名にふさわしい眺めを目の前にして、やはり居残って正解だったと確信。しかしよく三脚もなしに頑張ったよねうちら。柵さまさまである。

こうして無事に撮影を終え、来た道を引き返した。
ただし盧吉道は非常に街灯が控えめなので、夜景目的でお越しの際はメンバーに男子を含めるか、女子だけなら頭数を多くした方が安心かと思われる。同じ地点にいた外人さんたちも概ねそういう構成だった。

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