欧羅巴幻想曲 終章 (2) Malpensa Express 24918

去年自然災害が多かったことを受けて、災害情報おしらせ系のアプリを入れている。雨量の多い雨が近づくと通知が来るんだが、今日はやけに来るなぁと思ったら、通知の言う通りにバケツ返しの大雨が数回。最近の短時間予報は精度すごいよね。
さてイタリア最終日、帰路の始めは空港をめざすところから。

なんだかんだで、Centrale に入ったのは8時過ぎ。空港へ向かう電車は朝だと30分に1本で、8時前に出たばかり。余裕を持って搭乗手続きするには8時半出発がデッドラインと設定していたけど、なんとかその範囲内の電車に乗れそうだ。

今日も構内は人でいっぱい。通勤客も観光客も両方多そうやな。そして赤い電車もいっぱい。

またスイスさんが来ていた。連結部カバーがある車両は口を閉じていた方が圧倒的に見栄えする、という当たり前のことを実感。

我々が乗るべきマルペンちゃんは、もうのりばで待機していた。

今回はボルドー色が特徴的な専用車。アルストムの Coradia シリーズに属する Coradia Meridian というモデルで、形式としては ETR245。専用車の愛称として Convoglio Servizio Aeroportuale(CSA)の別名もある。こう書くとなんだかややこしいが、なんのことはない、往路で乗った ETR425 も同一モデル(カスタム内容がちょっと違うだけ)。

車内の基本構造がそっくりなのも納得である。空港アクセス路線らしいところといえば、荷物置き場がちょっと広いくらいか。

早めに座っておいたのは正解だった。動く直前までに席がどんどん埋まり、結構な乗車率で発車。各停タイプなので、空港目的でなく近郊への移動手段として使う人も多そうだ。

Garibaldi を過ぎた引き上げ線に 425 が置いてあった。うん、ほぼ同じモノやね。

と、ここまでは順調。だがしかし、10分ほど走ったあたりから様子があやしくなってくる。

線路脇の少し大きな公園では、お散歩代行なのかブリーダーなのか、数多くのわんこを連れて歩く集団。そんなのどかな景色をしっかり撮影できている理由、おわかりいただけただろうか。そう、電車ほぼ止まってるんですわ。
日本の電車みたいに遅れた理由をアナウンスしてくれる国は少ない。ので原因は不明なままだが、ともかく数分間謎の停車、そして再始動もそろりそろりと。て、ただの移動ならあわてることもないけど、よりによって帰りの飛行機搭乗が控えてる局面で遅延はきつい。なんとかならんかなー。

気は急いても電車は急がず。麦秋らしきものを眺めるなどしつつ、間に合うことを祈るしかない。

中間地点と思われる Saronno に停車した時点で、改めて現状を確認することができた。

LED 切れしてて読みにくいけど、右上に Rit.13 とある。あー、その数字が遅れ表示ね。Rit. って多分アレやろ、だんだん遅くなる音楽用語 ritardando。
そんなわけで13分延。その後は Frecciarossa さんと違って回復運転する様子もなく淡々と走った電車は、遅延幅そのままで空港に到着した。これが高速列車とそうでないモノの差か。

まあ間に合ったからええか。もともと自主的に設けたデッドラインは「離陸2時間前に空港駅到着」と余裕を持たせたものだったんで、だからこそ搭乗に支障がなくて済んだともいう。やっぱ空港への移動プランは万全を期すに限るね。

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