欧羅巴幻想曲 I ミラノ、商業の都 (2) Malpensa Express 10338

珍しく休日出勤の旦那さん。こちらは自宅で空模様を眺めていると、ざっと降ったり急に晴れたり忙しく。さらに木々が鳴り止まない強風続き。案の定、空港の運用も一時はいつもと違うアレ。まあ買い物とかあったし、様子伺うだけだったわけだが。
さてイタリア旅初日、大荷物での移動がもうちょっと。

イタリア屈指の大都市にふさわしく、空港から市内へはちゃんと直通電車が設けられている。ターミナルを出て通路を抜け、少し行くと専用のりばに着く。

マルペンサエクスプレス。運行会社は Trenord といって、Ferrovie Nord Milano(地元私鉄)の旅客部門と Trenitalia(旧国鉄)のミラノ周辺路線をくっつけて興した企業らしい。空港が市外にあり、電車の運行は国鉄と他社の共同会社。ウィーンの CAT と似たようなもんか。
で、そこにきっぷうりばがあるわけだが、今回の当家基本ポリシーとして「きっぷは可能な限り自宅でネット予約」を徹底したため、うりばはスルー。家で刷ったものを車内で提示するだけ。ただしネット予約の場合、あらかじめ「乗れそうな最速列車」を選ばねばならない。きっぷは選んだ列車の出発時刻から3時間有効。片道所要時間が1時間弱なので、ちょうどいい便の1〜2本前を選ぶとよさげ。

ちょうど1本出るところのようだ。当家が乗車可能な最速列車はまだだけど、とりあえずホームへ。

て、なんの迷いもなく目の前のレーン降りたらホーム間違えたし。

進行方向と使用ホームは必ずしも固定されていないので、降りる前にきっぷうりば上の発車案内をよく読みましょう。

まあともかく、想定通りの列車に無事乗車。飛行機が遅延してなお余裕で乗れたのは、EU 入国をヘルシンキで済ませていたことも大きかったかもしれん。ミラノでの出入国は時間がかかるという話だし。

てっきり専用車両しか来ないのかと思いきや、これは汎用の ETR425(たぶんアルストム製)。ヨーロッパによくある近郊車って感じで、いたって普通の乗り心地。時間帯によっては混むんだろうな。

列車種別は快速 MXP とほぼ各停の R に分かれており、乗ったのは MXP タイプ。途中駅はそれなりに飛ばす。

そっくりなデザインの駅をいくつも通過。地方駅舎にテンプレがあるのか。東海か。

都心が近づくにつれ、景色も都会っぽくなる。それなりの高層マンションもあらわれる。

Trenord さんはミラノ北部より上の方でそこそこ手広く路線展開しているようで、いろんなタイプの車両を見かけた。

最後の停車駅は、終点も間近な Milano Porta Garibaldi。

これはこれで通勤主体の大きな駅。ここを過ぎると、最後に当路線最大の無茶区間が待っている。

Garibaldi まで南東にとっていた進路を、90度曲がって北東へ。さらに180度ターン。終点が南西向きで行き止まりの駅だから構造上仕方ないとはいえ、ようやるわ。

そんなこんなで、正午過ぎ。自宅玄関から実に22時間少々を経て、終点 Milano Centrale に到着。お宿の最寄り駅(徒歩圏内)でもあるから、これでひとまず安心だ。

マルペンちゃんには帰りにまた会うこととなる。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。