欧羅巴円舞曲 II ウィーンの香り (6) Bahnhof Wien Meidling : 1

スマホの請求内容がなんか変。割引サービスが明らかに効いてない状態。てことでキャリアの店舗に相談したところ、なんと機種変した店が割引適用を忘れていたと判明。おいおい。ま、後日辻褄合わせてくれるらしいからよしとしよう。
さて欧州旅はここから6日め突入。

朝から雨。もともと日本を出る時点で天気予報があやしかったことだし、傘を買って正解。

西駅本体同様、それを支える市内交通網も多くの系統が集まっている。路面は6路線、地下鉄も2路線。最寄り駅がここだったので、これ以降も場合に応じていろんな系統を使い分けていくことになる。

今日はまず地下へ。全体の構造自体は近代的なものだが、足元をふと観ると整然と並ぶタイル。白い壁と緑の柱も合わせると、きっとこれもまたオットー・ワーグナーの作品の雰囲気を継承しようとした跡なのだろう。

前回も通じて初利用となる U6 に乗車。かつて Stadtbahn(S-bahn の前身)だったものを転換した名残もあってか、地下鉄の中でもこの系統だけは T1 と呼ばれる専用の車両が用いられている。ボンバルディア製で、Flexity の別モデル Swift の先祖に当たる存在のようだ(T1 自体は Flexity ではない)。

4駅ほど南へ進むと、大きな駅に着く。ここで下車、駅ナカのスタンドで水を買ったら ÖBB 管轄エリアへ。

ここは Meidling 駅。2駅東の中央駅とも線路がつながっており、地味にいろんな列車が通るため利用者も多そうだ。

でだ。着いて早々に、当家にとって ÖBB 部門の新ネタに相当するものが出迎えてくれた。まあ上の写真にもバッチリ写ってるんですけど。

Cityjet さん。前回訪問時に定期運用はギリギリなかったと思われる、2015年終盤くらいから登場した新車である。Railjet より明るいオレンジ寄りの赤に白を合わせたデザインは、国旗を想起させつつも軽やかなイメージ。
この前面形状(主に先頭部の肩あたりの処理)どっかで観たような顔にも思えるが、それもそのはず RJ と同じシーメンス製。Desiro ML という近郊向きモデルを使用している。つーかその ÖBB さんは全車両「ほにゃららジェット」にしていきたい感じなんすかね。

しかもコレがバンバン来る。場合によっては並ぶ。S-bahn の複数路線で使用されているため、見かける機会は多そうだ。

と、そこへ通りかかるチェコバージョンの RJ。なんとなく相通じるものがなくもないシーメンスコンビ。

と、このようにホームがほぼ一直線に並んでいるため、中央駅より標本撮影に向いているのではないか、というのが当駅へやってきた理由。幸い雨もほぼ上がり、この後どんどん撮っていくことになる。
情報収集のため、構内で4点チャイムに続けて案内される自動音声をしばらく傾聴していた結果、ようやく “Bahnsteig”(=プラットホーム)というドイツ語を覚える。ごく簡単な挨拶と数字(2桁まで)以外、ほぼ鉄道関連と駅名の単語しかわからん鉄ヲタ2名。

そんな構内で地味に驚いたのが、自販機が設置されていたこと。まさかのカード決済可。海外ではめったに観ないコレが置けるということは、治安の良さの証明ではないかと。

ドイツ語ひよっこ勢には分別ゴミ箱も超わかりやすくて助かる。ピクトグラムは正義。
余談だが、ホーム上では無料 Wi-Fi も全面的に利用可能。少なくとも国際列車が停まる ÖBB 主要駅では標準装備のようで、のちほど中央駅でも電波を確認。ちょっとした調べ物や SNS での実況にたいへん便利であった。

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