遅れてきた避暑地 (9) 喫茶に憩う

用事で外出、トイレに寄ったら個室内に忘れ物。改札に駅員さんがいることを確認(たまに不在)してから預けようとしたら、ちょうどそこへ持ち主登場。駅員さんを介しておいたので、持ち去る人にならずに済んだ。どなた様もお忘れ物ございませんよう。
さて9月北海道旅、札幌入りの前にちょっと寄り道。

安平町の隣、厚真町まで歩を進める。

いずれも新千歳の東側、広い意味で札幌近郊と言えなくもないが、市街地をちょっと離れればどーんと広がる農地。

本州よりもだいぶ高緯度なだけあって、早くも稲穂が色づいていた。長らく北海道米ユーザーの当家にとっては、ある意味身近な景色。

そんな厚真町の郊外、森の中に、ネットで有名なお店が建っている。

「momo cafe」さん。もうずいぶん前、ねこが多く暮らしていて森からりすが来る、と SNS で話題になった。当家もそこから知ったものの、なかなか訪問機会を得ず。札幌ついでに寄るにはちと距離があり、アクセスも車がないとほぼ無理。
今回の旅が全行程レンタカーになったのは同店の存在がだいぶ影響している。さらに言うと旅の日取り自体「ばんえいの開催は土日月」「このお店は火曜定休」との曜日配置が全面的に影響している。そしてここは個人経営の人気店、土日に行くとどうなるかは自明。札幌近郊へ来るのは月曜でなければならなかったのである。

というわけで、長年行ってみたかったお店でランチがわりにケーキをいただくべく、いざ入店。駐車場が空いててよかった。

平日なら空いてるやろ、との見立ては当たり。とはいえ、店主さんおひとりで忙しそう。店内を眺めて待機。

壁のあちこちに、自然に囲まれたロケーションと歩調を合わせるようなモチーフの装飾が施されている。

とりわけ多いのはやっぱりねこアイテム。

我々が着席した角のテーブルには、りすの集団も。

今のうちに注文を決めておこう。で、旦那さんはタルト、わたしはチーズケーキ。あと紅茶。

でだ。さっき写ってるのにあえて言及しなかったが、名物店員さんが店内にいらっしゃる。

どどーん。ケーキメニュー付近、お昼寝クッションでお休みのところ失礼します。おそらく「ボンボン」ちゃんと思われる。

それにしてもなんという堂々たる寝姿。不特定多数の客が出入りするお店に住んでいると、他所者の気配など日常なのだろう。

オーダーをお願いして、ねこを眺めて、待つことしばし。

チーズケーキにクリームとフルーツ添え。おっと、キウイは旦那さんにあげよう(単に体質の問題)。

ローズヒップのハーブティーは鮮やかな発色。甘みプラスははちみつで優しく。

旦那さんのタルトは2種盛り。まだまだ暑い中、一足早く秋を告げるかぼちゃ等。どれもおいしゅうございました。てか、ケーキ 400 円で紅茶 450 円は安いな。胃の容量が近年控えめな当家にとっては、充分ランチになった。

月曜にもかかわらず、他のお客さんも出たり入ったり。

時折寝相を変えつつも、寝る子は育つ。どうぞごゆっくり。眺めているだけで待ち時間が溶けましたわ。

いろんな意味で満喫したところで、そろそろおいとま。

木立の間から、過去写真で見覚えのある小屋が見えている。天気のいい定休日には、今日店頭にいなかった子たちも含めて、みんなで思いっきり遊び回っていることだろう。

遊びに来るりすの姿を思い描きつつ、小さなカフェを後にした。

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