冬を彩るモノたち (2) 幸福運ぶ光

昼間から雨降ると寒いわー。普段暖房なしでもリビングが暖かさを保ってるのは、当たり前だが日が入ってるおかげなんだな。陽当たりの良さは引っ越して大幅進歩した点のひとつだし。明日は晴れるといいな。
さて引き続き時期ネタシリーズ、今日はクリスマス関係ないけどキラキラした話を。

旦那さんがルミナリエ未体験、ということを知ったのは、出かける前日のことだった。自分が数回行ってたから気づかなかったが、言われてみりゃ関東民には馴染み薄いわな。
てことで12月最初の土曜は、昼は写真展を観に京都、そこから取って返して夜は神戸、という地味に忙しいスケジュールに決定。京都では市バスを使い、梅田からの移動は元町まで行ける阪神を選択。阪急阪神乗り放題のいい古都チケットを最大限に使い倒す。

しかし、元町に降り立った我々を試練が待っていた。

元町駅から大丸、とだけ書くと当たり前の経路に聴こえるが、駅に着いたのは20分以上前のことである。

大丸から先が迂回ルートになることは想定済だったものの、さらにこの日は元町の東口からいっぺん花隈方面へ後退した上で大丸前へ向かう、スーパー迂回ルートが設定されていた。大丸の角を曲がる地点に、そこからの所要時間45分との掲示。あー、うん、長丁場っすね。
時折行列の進みが止まり、ところどころで列をぶったぎって横断者を通す。それも途中からズルされないように、がっちりバリケードで区切って。警備の人も大変やな。

大丸の角で「本丸」を遠目に観たら、また左折。なかなか本会場にはたどりつけないが、そのかわり順路沿いの街は華やいだイルミネーションやライトアップに包まれていた。

おや? あんなところに素敵な建物が。

教会だった。こんなところにあるとは気づきませんで。

はす向かいのクローネを観て、一時期この辺のヘアサロンに通ってたのを思い出した。

ぬいぐるみでできたツリーは、朝日ビルの吹き抜けに。人生初のバイトのほろ苦い記憶も甦る。

元町到着からおよそ1時間、ついに正面まで到達。

て、まぶしいな。今年からとうとうココも LED に切り替えたということで、やはり目に入ってくる光線が違う。過去回の写真は08年のものしかないけど、見比べると差は歴然。

そして、ここからが本当の耐久戦だった。なんと上写真から下写真まで30分経過。
無理もない。どう考えてもルミナリエのハイライトはこの正面ビューであり、警備の言う「写真撮影は立ち止まらず」など誰も守るはずがなく。結果、詰まる→その隙に撮影→わずかに前進→また詰まる、のエンドレスループが入口まで延々と続くことに。

じたばたしても仕方ないんで牛歩の一員となり、止まるたびに一応撮っておく。障害物の大半(街路樹・街灯・信号)がクリアできる地点まで来て、ここぞとばかりに撮る。ふぅ。

最前部分のことを「フロントーネ」、奥のアーチは「ガレリア」という。今年はそれに加えて、天井がついた「ガレリアコペルタ」が登場。この初モノを観に来た人も多かっただろう。

実際中に入ってみると、教会かモスクに入ったような気分に。見上げたら四方が光の壁で埋め尽くされ、確かに見応え抜群。

こうしてなんとか最混雑部を突破し、10分ほどでメインの回廊を抜けた。

もちろん東遊園地の会場も堪能。募金がわりにくじを買い、見事はずれを引いて帰途につく。

今年で21回目。既に「震災の鎮魂と復興」の意義を知らない世代も多く、周辺の商店等に関して課題もあるようだけど、初回を観た時の気持ちを思い出すと、やはり継続開催を願いたくなる元神戸市民(居住歴半年)であった。

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