新しい街をつくろう (10) 都心に整う

当家もかつて訪問した「世界一美しいマクド」が改装のため休業、というニュースをさっき知った。ロケーションがアレなだけに今後もあのビジュアルは保たれるそうで。海外で世界的チェーン見かけたとき、何か特徴あれば行きたくなるよね。
さて年末首都圏旅、2日めの締めはおのぼりさんモード。

楽しいお食事会を終えたその足で、我々は別の場所へと向かった。現地敷地内にいるにもかかわらず順路案内がろくになく、スマホから調べる手間を要したものの、ともかく目的地に無事到達。

南東方面に開けた大きな窓越しに、都内の夜景が広がる。これは麻布付近。

西には六本木ヒルズと、煌々と灯るけやき坂のイルミネーション。

南東の遠方にはレインボーブリッジ。

そして、この高さからこの角度で観るのはほぼ初めてであろう、東京タワー。映り込みなしでクリアに撮れる立ち位置は極めて限られているが、それを気にせずに観るだけなら多くの人が楽しめる。

そんな展望台を有するのは、麻布台ヒルズという施設。11月にできたてほやほやのニュースポットである。

ただし、展望台(スカイロビー)についての公式情報はびっくりするほど少ない。おそらく本来はオサレワーカー向け会員制施設「ヒルズハウス麻布台」の一部であり、なんか知らんけど33〜34階のごく一部を一般開放しているだけの状態っぽい。実際、貸切イベント開催時は入場不可となるので注意だ。
それより何より、神谷町の駅に着いてからの動線がめちゃくちゃわかりにくい。結論としては「商業エリアを全スルーして『森 JP タワー』の33階ゆきエレベーターまで行け」。あまりに尋ねられるから置いたであろう、にわか感あふれる道案内も見つけにくさ抜群。ほぼオフィスと家しかないビルやし、やっぱ本音はあんまり外部から来させたくないんすかね。

まあともかく夜景堪能には成功したので、地上に戻る。

ここが森 JP タワーの1階ロビー。エレベーターは上写真でいう左奥、神谷町に続く通路が正面方向。

中庭があったので出てみた。中央広場というらしい。

頭上には高々とそびえ立つタワーとレジデンス棟(もう1本増える予定)。JP タワーはハルカスより少々高く、東京タワーよりわずかに低い。東京タワーの高さがアリならうちもええやろ、と国交省を説き伏せたらしい。金の力か。

この地価高そうなとこで、そこそこ広い水場や植栽をご用意するあたりも、ねぇ。

周囲の建物すら借景と化しており、東京タワーはここからも見える。

なお、至近の建物もまた森ビル物件(アークヒルズ仙石山森タワー)。虎ノ門に愛宕に六本木と、もうヒルズだらけ。もはや森ビル村。

そんな森ビルパワーを JP タワーと神谷町駅の間で存分に味わうことができるのも、麻布台の特徴かもしれん。

急にミッドセンチュリー風味あふれる吹き抜け。香港か。

全面リニュする前の梅田阪急コンコースを連想させる、曲線を強調した柱の群生。

ただの板にはしないという強い意志を感じる立体構造の天井。

金属板にパンチングを施した壁材。などなど、とにかく内装仕上げのこだわり具合がぶっちぎっている。これ総工費ヤバくないすか、って調べたら4桁億円。ですよねー。猛烈にマネーを振り回した音が館内に響いてますもん。

商業エリア等の第2次開業はこれから。春休みにはさぞ混み合うことだろうと思いを馳せつつ、なんともバブリーな街をあとにして宿へ引き上げた。

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