台湾に行きたいわん (31) 台北/民國中樞
27 Nov 2023
実家から果物のおすそわけ。と呼ぶにはちょっと量が多すぎるわけだが、発送業者がうっかりたくさん送ってしまった結果らしい。えーと、序盤はふつうに食べるとしても飽きるか傷むかするな。あとは煮るなり焼くなりしてがんばるしか。
さて台湾最終日、ちょっとだけ市内観光。
西門駅の地上に出る。ちなみに「門」とは清の末期に建った台北城のものだが、城はなく門だけ残る中、西門だけは現存しない。
背後の H&M のあたりに門があったらしい。そんな西側ではなく、東側へと歩を進める。
この一帯には、日本時代にできたと思われる建物が多く並んでいる。
金融機関のものらしき物件も複数。全部周ろうとしたら、残り時間では足りないだろう。
駅からそう遠くない地点に、ちょっとした行列を発見。なるほど、内部見学の希望者か。
ここは總統府。言わずと知れた、台湾で一番えらい人が使用する官邸である。現在の總統はご存じ蔡英文さん。来春に選挙を控えており、おそらく台湾旅行おかわりをする頃には代替わりしているかと。
平日午前など、時間帯限定で一般公開も受け付けているが、さすがにこれも参加している時間がなさそうだ。外観だけ拝見しよう。
結果的に背面からぐるりと周回する形となった。敷地内には、がっちり武装した警備の人々。そりゃそうだ。ちょっと寄っただけの観光客、ささっと通り過ぎて正面へ。
道路越しでなんとか画角に収まる、左右に長い構造。そして特徴的な、赤い壁に白い装飾。なんかこう東京駅っぽいのは当然で、辰野金吾の弟子にあたる森山松之助によるもの。
歩道には「おすすめ撮影スポットはここ!」みたいな掲示までご丁寧に出されていた。あいぽん広角だとちょっと広すぎか。
せっかく均整の取れた建物、正面から撮れないかなぁ。ちょっと距離をとるべく東へ歩いていると、公園内に想定外のものを発見。
りすだー!
もちろん台湾だからタイワンリスがいること自体は不自然ではない。だが、總統府の真ん前っすよここ。台湾一の大都会っすよ。りす、いるんだ。人工的な公園とはいえ、木があることで住環境が整っているのだろうか。
正面からまっすぐ延びた道路上に、横断歩道を発見。渡る隙にすばやく正面構図を頂戴することができた。
かつての台北城内に相当する敷地は、もうちょっとだけ東に続く。
壁の向こうには、いかにも凝った造りの洋館らしきものがちらり、緑に隠されている。
なんとなく赤坂の迎賓館に似てるな、と思ったら本当に迎賓館だった。こっちも森山松之助物件。
ふむ、ここは中正区か。ごつい道路名に燦然と輝く「1」、
その南東角に面して、東門が構えている。モノとしては戦後の再建で、デザインもオリジナルとはだいぶ違うらしい。
背後には大きなビル。張榮發ってえーと、そうそう、エバーの創業者だ。このたびはお世話になっております。
そして奥のオレンジ屋根が中正紀念堂。
と、なんだかんだで結構歩いてきた。そろそろ駅に戻るか。
勘で進んだ結果、渡らなくてもいい中山南路を渡ってしまった。最寄り駅への最短距離は、迎賓館の西側を行くべきだった模様。
そのかわりというか、台湾大学病院の派手な装飾を発見。
病院にもまた日本時代の建物があり、總統府同様に現役バリバリの様子。
おっと、そろそろ時間だ。楽しい散策はこのくらいにして、目の前の駅から電車に乗ろう。
ってここも千里中央配置かーい! 結局、台北ではわりとよくある構造だったみたいね。
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