東の山に密はなし (2) 舞台の白

我が自治体では、少なく見積もっても夏の間は接種できそうにない見通し。一方の大規模接種、先頭集団の2周目突入により初回勢への開放枠が激減。いったいどっちが先に打てるのか。とりあえず券だけ入手できたんで、地道に予約争奪戦がんばるわ。
さて引き続き春の空いてる京都、メインイベントへ。

さらに門前町を抜けて、本日の目的地に到着。

清水寺まで上ってきたのはかなり久しぶり。8年前の春以来となる。

いうまでもなくこちらも大変空いておりまして、拝観券購入待ち時間ゼロ。すいすいと中へ。

今回わざわざ京都まで足を運んだ理由。それは寺本体、正確に言えば本堂の一部が新しくなったという話を少し前に聴いたから。

ひと目でわかる真新しさ。
数年前から行われていた修理が終わり、「清水の舞台」の床は張り替え、そして屋根は葺き替え。実際に工事が完了したのは昨年末で、すでに数ヶ月経過した分多少汚れてはいるものの、未改修部分と比べれば違いは明確。

新緑に囲まれた姿を奥の院側から眺めれば、空中に浮かぶテラスのようでもあり。紅葉ハイシーズンに来ると壮観であろうことも察せられる。

足元を支える柱がちらりと見える。地上までの高さは相当なものだろう。

そのまま時計回りに境内をめぐる途中、気になる看板を見つけた。なになに、主要な建物を一望できるお立ち台があるとな。せっかくだから行ってみよう。

細い階段を上ったところに、ちょっとした展望台状スペース。確かに、本堂から三重塔くらいまでがまとめて全部見えている。この立ち位置は初めて知った。視界が木の勢い次第な面もなくはないけど。

順路に戻って下ると、舞台の足元にやってきた。

この位置から見上げるほどの高さ。昔は慣用句そのままに飛び降りた人も少なくないというけど、信仰の厚さというか命知らずというか。

最上部の床板を除いて、柱は江戸初期の再建時から使い続けているものだという。釘を使わない工法により、錆が出ないのも長持ちの秘訣か。

下部を支える石垣の連なりは、もはや寺というより城を思わせる堅牢さ。

こうして久々の再訪は特段の混雑もなく、舞台の写真を撮るのにベストポジションを一瞬待ったくらいで無事終了。帰りも歩いて下りていこう。

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