Sweet 10 Journey (35) 海峡の回遊船

次の週末はもう、クリスマスどころか正月モード全開であろうデパ地下。そこで今年は本日をクリスマスディナーの日とした。スパークリングに生ハムチーズにサラダ、締めにケーキの恒例メニュー。来週はステイホーム年越しの買い出しやな。
さて秋の豪遊最終日、門司港まで来たことだしついでに寄り道プラス。

何を思いついたかというと、当地ならではのアクティビティであり、なおかつクーポン消費につながる行動。

駅前から海辺へ出てすぐのところに、ふねのりば。関門汽船という会社が連絡船を出している。
下関まで往復 800 円。1,000 円単位でしか払えないクーポンを、おつりなしを承知で使おうとすると、窓口の人が一考を促してきた。同社は下関便に加えて巌流島へ行く便も運行しており、両方乗り放題で 1,000 円の券もあるという。あ、じゃそれで。

行く権利があると言われると、行使したくなるのが庶民マインド。

各便のダイヤを検討した結果、まず巌流島に向かう。小さなふねがやってきた。

それなりにディスタンスをとれる程度の乗客数。室内に流れる、いかにもわかりやすい観光案内。言わずと知れた宮本武蔵でおなじみの島であり、無人島なので渡るのはもっぱら観光客のようだ。ざばざばと波を蹴散らして進むこと、だいたい10分。

着きました。
決闘の地は島を半周した裏側にあるが、そこまでは行かず。というのも、ふねの便数がざっと40分に1本くらいしかなくてですね。ひまつぶしに歩くには海風も寒い。

てことで、桟橋を駆け上がり、上陸したぞと言い張って即刻船上に戻る。

そしてさらに10分で下関に到着。

着いたエリアは唐戸。大昔来た可能性はあるも、さすがに覚えていない。門司へ戻る先発便まで15分足らず、ちょっと桟橋付近を歩いてみると、意外な発見が。

そっか、門司がああなら下関にも多少はあるわな。偶然見つけたこの洋館、実は貴重なものだった。領事館として建てられたものでは国内最古となる、旧下関英国領事館(重要文化財)。イギリスなのでどことなく香港デジャブもなくはない。

大きな交差点をはさんで西側にも洋館。旧秋田商会ビルといって、なんと当初から屋上庭園まで備えているらしい。

さらに路地をはさんで西隣、下関南部町郵便局(登録有形文化財)。現役の郵便局としては国内最古。対岸ほど大々的な PR はされていないまでも、地味にナイスな物件が点在しているようだ。鉄道が通っていないことも、古いものが残った一因かな。

頃合いを見計らって桟橋へ戻り、三たび船上の人となった。

今度のふねは屋外に展望席がついており、喜んで海風に当たる。桟橋のすぐ近くにあったショッピングモールは、なかなかの賑わい。

付近には市場もある。下関といえばふぐ(当地では「ふく」と呼ぶ)。小売や飲食もあるらしく、さぞうまい魚がいただけそうな。いずれにせよ、昼食タイムに渡っていたら魚介類につられたことだろう。

晴れ間に照らされて輝く関門橋をたっぷり眺めながら、海峡を渡る。

こうして、1時間でさくっと効率よく回って帰還となった。

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