欧羅巴交響曲 I プラハの夏 (14) Tančící dům, Národní divadlo

結局ほとんど写真いじりに終始した連休であった。ただ、じっくり時間をかけて取り組んだおかげで、明暗差を解決する便利な方法とはどんなものか、欧米のみなさんの写真は何故ああなのか、いろいろと有意義な学びもあり。
さて引き続きプラハ市内で電車ばかり撮り倒すお時間から。

乗り込んだ6系統の電車は、旧市街の外周より1本外の通りに沿って進む。

新市街(Nové Město)といっても、さっきの広場と同様、雰囲気は充分に重厚なヨーロッパのそれである。単に旧市街よりは新しいってだけで。

ヴァーツラフ広場で下車。乗り換えついでに広場中央の「保存車両」を記念にめもめも。朝行った博物館の収蔵車両も、運用離脱後に店舗などに転用されていたものがいくつかあったらしいから、この利用方法は多分よくあるやつ。

乗り継ぎ系統がさっぱり来ないのは仕様です。

ようやく現れた5系統で、今度は川沿いの Jiráskovo náměstí にて下車。

あらこんなところに船上ホテル。そんな景色の橋のたもとに、不思議な建物がある。

英語では Dancing House と呼ばれる、まあ字面通りというか観ての通りというか。新市街じゃないととても建てられない前衛作品。

90年代の斬新な建築を背景に、バリバリ現役の T3 が走る。それもまたプラハの日常。

このエリア、プラハにしては運行頻度が控えめ。そんなところへ偶然通りかかる少数派・14T。結局この形式には乗車機会がなかった。逆に言うとその他4形式は全部乗ったわけだが。

1駅だけ戻って Národní divadlo 下車。

およそ1電停おきに橋がひとつ架かっている感覚。電車が渡れる橋もいくつかある。こちらにあるのはまた別の建物。

電停の名にもズバリついている国民劇場。日本でいう歌舞伎座ポジションだと思われるが、完成後ほどなく焼失したのを速攻で建て直したというから、プラハっ子の思い入れたるや。

いかにも中欧らしい重厚な姿を横目に、ノスタルジー電車がゆく。よくよく観たら窓内側に PRAGUE CASTLE と書いた板が。城行きというと22系統が鉄板なんだが、ほぼ経路がかぶっている23系統も使ってほしいアピールか。

モルダウ越しに眺めれば、これまた絵に描いたようなプラハの景色。城、橋、川。滞在中(帰国後も)なにかというとすぐ脳内に名曲が流れ出すのも致し方なし。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。