海辺に砦あり (1) 仕事は丁寧に

そういえば機種変で余った先代あいぽん、もしかして SIM ロック解除できるのでは? と思いつき、今日やってみた。ネットで受付できたっぽいので、多分そのうち手続完了の通知が来るんだろうな。なお解除したからってその後どうするかはノープラン。
さて今回は3月下旬、彼岸ちょっと過ぎた頃のお話。

この日、ふと思い立って訪れたのは、阪急のアプリで告知を見かけた催しが開かれていた場所。

ちょっと昔の洋風建築、かっこいいっすね。
1年ちょい前に外観だけ眺めに来たことがある神戸税関。本来の用途として現役なので、普段は入れない。が、たまーに内部公開するというのは知っていて、それがこの週末だったので来てみた次第。

玄関でお出迎えしてくれたのは、全国的に税関キャラとして活躍しているらしい「カスタム君」。何のひねりもない名前がいっそ潔い。なお白い粉と黒い銃には厳しい模様。

というわけで早速入ってみましょー。

この時点で随所からこだわりを感じる。そして奥にはエントランスホールの吹き抜けが。

見上げれば美しい空間が3フロアにわたって広がる。どこかのお屋敷か宮殿のようですらある。

円筒状の区画の2階も、一部が見学可能となっている。

脇の階段で上がるんだが、これはこれでまた別の美しさがあるね。

お役所らしく質実剛健さもありながら、隅々まで気を配られた造りに目を凝らしつつ進む。

上から観るホールもまた綺麗に整っている。床面の模様も建築当時からのもののようだ。

2階でのお目当ては、元・貴賓室。かつては一番えらい人の執務室でもあった、というのも、この手の建物によくあるパターン。

逆光でわかりにくいけど、深紅のカーテンが白い壁に華を添え、それでいて落ち着いた雰囲気。

ドアや壁など、あちらこちらに職人技がさりげなく施されている。

往々にして戦前の物件にみられる「コスト度外視で一番いいものを」の精神が、ここにもうかがえる。

決して華美に過ぎず、それでいて質素でもない、やや控えめな装飾。

広報の人にとってもこの日は貴重な撮影機会だったのか、我々のような一般客に混じって淡々とカメラを構える姿も見かけた。

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