ニュータウンのかほり (1) 集う舞台

なんちゃって会社員、会社の御厚意により健康診断をおごってもらう。一部省略のかんたんコースとはいえ、基本スペックだけでもチェックできるのはありがたい。それにつけてもこの2年で随分大きくなったんで、ちょっと引き締め策考え中。
さてここからは、大阪地下鉄攻略のついでにちょっと寄り道したお話。

3月初旬のこと。阪急からモノレールを経て、降りたのは乗り換えポイント。

地下鉄駅へと続くルートの上には、特徴的な屋根。その造りからもう、どことなく感じさせる昭和の香り。

もうおわかりですね。ここは千里中央。関西人は「せんちゅう」と呼ぶ。アクセントは「せ」でお願いします。

駅前広場を挟み、名称の異なる2つの大きな施設が向かい合って建っている。で、今日の主役はあっち。

「千里セルシー」という。観ての通り、各階に張り出したテラスが不思議な雰囲気を放っている物件である。このユニークな重層構造、コロッセオをイメージしたらしく。

ちなみにこっち側のは「せんちゅうパル」。学生時代に時々このへんに来る機会があったけど、主に使っていたのはパルの方だった。

現代建築探訪はあんまりやらない当家が、わざわざ来たのにはもちろん理由がある。訪問直前、ひとつのニュースが流れた。曰く、セルシーと隣の千里阪急を合わせて大規模再開発を行う計画があるとかなんとか。つまり、この味わい深い物件は取り壊されることになる可能性が大変高い。要するに葬式鉄の建物版ですね。
では早速近づいてみよう。

まず目を引くのは、一段下がったところにある広場とステージ。広いなぁ。かつて野外ライブに類するものを何度か観たことがあるが、万博公園や台場のような特設会場を除けばかなり大きな空間であることは間違いない。

さらにとっても広い階段つき。これってつまりここも観客席に含むようなもんじゃないすか。なんなら周辺ほぼ360度全部。いーなー。ここでライブやってたら観てみたかったなー。

演じる側にも魅力的だったのか、新人歌手などが何組もこの舞台を踏んできた模様。使いたくなる気持ち、わかるわ。

さぞかし盛り上がったであろう光景を勝手に脳内へ描きつつ、物件本体の見物を続ける。

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