春はまだ終わらんよ (15) 近江/学校探訪・1

なんだかんだでミッションは降ってくるもので、社会復帰早々あれこれこなす。現地のみやげ話も少々、リアルみやげも少々。数勝負に出たチョコもなかなか好評でなにより。ま、しばらくは仕事中になにかと反芻しそうだわ。
さてお忘れかもしれませんが、連休帰省の話がちょっとばかり残っておりまして。

岐阜から一直線に自宅、かと思いきや、ふとひらめく。アレ寄ってこー。高速を降り、広い道狭い道を抜けてしばし。それが旧街道の一部だったことに気づいたのは走ってる途中。そして、最後の目的地もその街道沿いにあった。

こちらでございます。えっ、学校がどうしたって? えーとね。

こういうとこですわ。
某軽音楽部アニメの校舎モデルになったことで知られる豊郷小学校。滋賀県名物「飛び出し小僧」(こどもの車道への飛び出しに注意を促すアレ)も、それにちなんで特別仕様が数多く出回っている。

といっても全面現役なわけではなく、大半は「旧校舎」として根強い保存活動の末に長らえたもの。建物ファンの一員としてありがたく拝見するとしよう。

しかし、なんかどっかで観た感あるな。それもそのはず、関学などでおなじみヴォーリズ氏の作品。保存の声が上がるのも至極当然。

細部にもさりげなく施された装飾が、過剰すぎず美しい。

おそらく職員室の真ん前だったであろう正面玄関を入ると、いかにも学校らしい整然とした佇まいが左右に広がる。白とベージュの壁に、濃いブラウンの枠や床が映える。

各部屋への出入り口はすべてこのタイプの扉。注意喚起のためか、床には蝶番を起点に黄色い線が引かれている。円について算数で教える時にも使えそうな気がする。

で。見学できるのは1階のみならず、上層階にもルートが開かれている。階段を上がってみよう。

と、待ち受けているのはうさぎとかめのコンビ。もちろん元ネタはみんな知ってるあの童話。なので、

うさぎ氏、すぴー。かめ氏とっとと上を目指す。

そして順当に頂上制覇。まあそうなるわな。

少しずつでもいいからコツコツ頑張るんだよ、というメッセージが、当の小学生たちにちゃんと伝わったかは定かでないが、てっぺんのかめ氏が日々なでられていたであろうことは想像に難くない。

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