森と都会に囲まれて (7) 明治を歩く・3

実家からもらったりんごを一気に消費すべく、余ってたホットケーキミックスを使ってケーキ化に挑戦。見た目はともかく味はまあまあよくできたんだが、最大の難点は「できあがり量が多すぎ」。冷やして明日の朝食にしますわ。
さて盆の明治村めぐりはもうちょい続く。

さらに進んで、一般的にはこっちから入る人が多いであろう1丁目にやってきた。

さっきの役所をさらに立派にしたような、これもまた役所。三重県庁だ。

柱が並ぶ外廊下を歩くのも楽しいし、格調高いお部屋と調度品も目の保養になる。

ちょっと先にある小学校も同じ設計者の手によるもの。公共建築をこのテイストで建てるということ自体が、明治期の一大ブームであったようだ。

一帯には、建物本体に限らずいろいろな展示が並ぶ。

4丁目と同様に新橋由来の庫内には、なんと御料車。大宮とかで過去に観たことがあるものと同様の、整えられた車内をホームの高さからのぞくこともできる。

正門として置かれている、第八高等学校(名大の前身)の正門。ただ実際に門としては使っておらず、隣の窓口前から入退場している模様。まあその方がいつでも「閉めてる姿」が観れるもんね。

対照的に、ある意味実用されているのが聖ヨハネ教会堂。

2階と1階で提供用途が大きく異なり、2階は教会としての展示、そして1階はお子様向けの「つみきひろば」。そもそも元から幼稚園だったスペースと聴いて納得した。

木に囲まれた道を抜けていくと、要人や著名人が暮らした住処がいくつか建っている。

西郷從道邸の前を通りかかったタイミングで、まもなく無料ガイドが始まるとの告知。そういやここまでの施設でもあったんだろうけど、時間足りるかわからんのもあって全スルーしてたわ。せっかくだし聴くか。

その結果、ガイド同行じゃないと上がれない2階に通していただける特典が発生。接客用として作った家だけあって、海外のお客様に見せる用「特製・日本三景柄の暖炉」などがある。

名だたるお客様が座ったと言われている椅子も、希望すれば着席可能。

その後、影まで計算されたテラスの手すりや、

鹿鳴館にあったという椅子などなど。

1階も十二分に豪華だが、迎賓館の椅子と言われると畏れ多くて座れない。

その先にある一見質素な和風のおうちは、背負うネームバリューが伊達じゃない。

かつて森鷗外が住み、後年に夏目漱石が住んだ家。『舞姫』ができた同じ家から『吾輩は猫である』が出てくるのすごいわ。

2丁目の脇を抜けて、最後に3丁目へ。

北里研究所。ドイツ風と言われてみれば確かにそんな感じの外観。

芝川又右衛門邸。ん、芝川? と連想したのは大阪の芝川ビルだが、まさにその芝川だった。又右衛門の息子がビルの施主。この邸宅もかつては甲東園にあり、震災被害をきっかけに寄贈されたという。

その奥には長崎や神戸から来た異人館があるものの、当家的にひとつ困ったポイントが。

長崎と神戸、現地行ってるから「ああこういうの前観たことあるな」になりがち。たてもの巡り趣味も良し悪しである。

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