ささやま城下探訪 (2) 住みし武家

めっきり暑くなってまいりまして、天気次第では日中に窓全開なこともしばしば。となると、隣の建物から室内筒抜けもよくないんで、今年もまたすだれを掛ける。夜でも涼しく快適。現代にも通ずる日本古来の知恵はいいものだ。
では引き続き篠山散歩のお話。

城を出て西へ向かう。

道の途中には藩主・青山氏の別邸だった建物を利用した史料館などもあるが、さらにその先へ。

西側に残っているのが「御徒士町武家屋敷群」と呼ばれるエリア。要するに、例によって伝統的なんちゃらである。城跡と商家エリア(この後訪問)とまとめて重伝建。

南北に伸びる御徒士町通り沿いに、江戸時代からの茅葺き屋根や土塀を持つ立派な家が点在している。家の傍には木が植えられていることが多く、特に柿や栗が中心だったという。ある意味、武士に農業も兼ねさせていたわけで。

国の指定が平成16年と遅かった割には、電柱もなく極めてすっきりしており、当時の風情を大いに感じられる。舗装がブラウン基調なのも、足元が土だった頃のイメージを大切にしている姿勢がうかがえる。

通りの南端近くにある旧安間家住宅は、まるごと史料館となっている。

東隣の道に面して立つ、小林家長屋門。門というよりはもはや一つの家のような大きさ。なんでも、藩主が長年仕えてくれたこの家の老女に感謝して、堀に面した一等地に建てたものらしい。両者の人柄が偲ばれるいい話。

なお、御徒士町通りには一部に現代そのものの施設も見受けられるが、それでも全力で空気を読もうと頑張っているのが微笑ましい。

では続いて商家も観に行くとしよう。

堀に沿って城の南側を東進。もし天守が建っていれば、ここからちょうどあの石垣の上に見えていたはず。

この時点ではまだ枯れ木も目立つお堀だが、花や緑が鮮やかになればまた印象が変わることだろう。

しばらく進むと、先程の景色とはだいぶ趣の異なる建物がちらほら出てくる。

瓦屋根に白壁と板壁。しかもどれも立派なものだ。

よく観ると屋根付近にさりげなく家紋らしきものをあしらったりしている辺り、きっとこの地に長く住まう人々の家に違いない。

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