ささやま城下探訪 (1) 在りし御殿
20 Jun 2016
今朝ついったーで話題になっていた、残念な規格の名前。アレのせいで指名買いのはずの人を買い控えたり、まともな輸入盤をいちいち取り寄せたり、随分めんどくさかったものだ。CD 全体の売上減少傾向にとどめを刺したのはアレだと今でも思う。
さて今回もまたまたストックネタから、3月下旬のお話。
と、いうわけで。ふと思い立った週末、その篠山に来てみた。花見シーズンは翌週以降だったこともあり、町の中心部付近にある篠山城に隣接した駐車場は比較的空いていた。
城といっても、石垣こそ立派なものの、基本的に建物は明治以降に解体されて現存しない。唯一残っていた二の丸の大書院が一旦は焼失するも、平成に入ってから復元されたので、往時を偲ぶ手がかりとなる。
建物を回り込んで外から鑑賞。なかなか優美な造りだ。
その前に広がる、一見何の変哲もない庭のような部分。地表をよく観ると、なにやら線と名称が描かれている。二の丸にあった他の部屋を、実寸大間取り図として配置してあるようだ。しかも、部屋・土間・柱・土などでわざわざ素材を変えての再現。芸が細かい。
頭の中で CG を描くように再現とまではいかないまでも、なんとなく想像するのもおもしろい。
なお、大書院は有料にて内部見学も可能。
我々は外から観ただけだが、室内の様子など気になる方は是非。
桜で賑わう前の静かな御殿跡を、桃らしき木がちょっとだけ彩っていた。
東側にそっと佇む神社の脇を南東角へ進むと、天守台に出る。そもそも天守が建ったことはないそうだ。
足元にはレトロ感あふれる校舎らしき建物。年代物にしてはやけに綺麗だと思ったら、なんと現役バリバリの小学校だった。昨年耐震工事を終えたばかりの、こちら篠山小学校も城内に含まれる。
奥にちらりと見える「2594」が当時のままならば 1934 年の物件と思われる。ローカル活動やってるとたまに皇紀年号表記に出会うけど、さすがに一瞬計算に戸惑うわ。
遠方に視点を移せば、美しい形でそびえる高城山。あちらもかつては城だったらしい。
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