千里の白いたぬきさん (1) 川を越える
12 May 2021
集荷手配していた業者さんに家まで来てもらう機会が、ここ最近で複数回あった。梱包済の箱を渡すだけで終わることもあれば、先方が用意した箱に詰めないとだめなものもあり。いずれにせよ、みなさんのおかげで便利に暮らしております。
さて今回は比較的撮って出しに近い感じで、今月上旬の伊丹ネタを。
A350 の搭乗経験はフィンエアーで3レグ(18年往復・19年復路)。撮影は羽田デモフライトなど国内外で数度。国内キャリアでの運用は JAL に限られ、同社所属の機材を拝んだことはまだなかった。
それが今春から伊丹那覇便に入ったということで、7連休中2日しか晴れなかった貴重な1日を使って見物へ。千里川至近のコインパークは大盛況につき、徒歩10分ほどの距離にあるクリーンランド(豊中伊丹共同のゴミ処理施設)を拝借した。日中しか停められないけど、キャパの多さがありがたい。
まずは橋の上からサイドショットを、先行機材でちょっとだけ練習したらもう本番。
て、ひっくいアプローチやな。他の機材でもこんなもんかもしれんけど。
初モノを確実にとらえたいという心理が強すぎたか、やや上向きの構図になっちゃったのはご愛嬌。それでも、川原にわんさか押しかけた見物客の気配はなんとなく含まれている。密です。まあ当家も2人分増やしてるから人のことは言えん。
あいにく滑走路方面は日陰、なのに気温上昇で路上はにょろにょろの熱気。夏の始まりをほのかに感じる。
ひとまずお迎えを終え、川原へ移動。
いつにも増して人出が多い理由は複数あっただろう。遠出を控えて近場で済ませたい心理。スカパー駐車場が閉じられており(連休前後の限定措置)、安心して過ごせる場所が限られたこと。そして我々と同じく A350 目的の人。着陸と同時に川原から結構な人数が立ち去り、当家は流れに逆らう形となった。
それでもかなり多くの人が滞在しており、32L アプローチがあるたびに直下付近は混雑。いくら屋外でも他人のすぐ横であごマスクは勘弁願いたいと、まゆをひそめる一幕も。
やや距離は開くものの、日照条件のいい小型機にもカメラを向けながら待つ。
現時点のダイヤでは、昼間の運航は14〜15時台の1往復のみ。せっかくなので離陸も見送る。
この日の担当は JA07XJ、素人目にもすぐそれとわかる7番めの機材。B777 が想定以上に早期の引退を余儀なくされ、それで伊丹にも入ったわけだが、どうやら現時点ですでに8兄弟まで増えている模様。
改めてバックスタイルを落ち着いて眺めると、いかにもエアバスらしいフォルムが際立つ。翼の根元周りを筆頭に、B787 と同世代ながら設計思想の異なる翼端処理も目を引く。
陽光のもとで揺らぐ滑走路を駆け抜けて飛び去る。この季節には肉眼で楽しむ方が向いている。
ふぅ。目的を果たし、落ち着かない人混みを抜けて、帰る前にもう一度橋へ。
しばらくして 787 が着く。
本来なら最初にこんな感じで撮れてりゃよかったのよ。ま、両者ともこれからの機材だ。また来よう。
こうして、楽しみにする対象がちょっと増えた伊丹であった。
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