或る小倉日記2014 (1) 漆黒の忍者・1

さてここからは、先日の小倉ソロ活動について記憶が鮮明なうちにお送りします。勿論真面目な話もあるんだが、全体的に「祖父の葬式に行ってきた話」とは到底思えない仕上がりになる予定ですのであしからず。
あと、小倉シリーズといっても昔書いた07年版とか09年版とは自分の置かれている現状が違いすぎるのであんまり比較しないように。写真だけなら並べておくかも。

金曜朝。祖父が亡くなったと母から第一報。朝いちのみずほで小倉入りした父とも相談し、翌日の通夜から参列することにした。
小倉の親戚筋は、両親以外誰も旦那さんに会ったことがない。本来であれば、顔見せも兼ねて夫婦で行きたいところだった。が、今年の盆は義父さんの初盆。息子がそれをすっとばすのもよろしくないと思い、出た結論は「それぞれ血縁優先」。

翌朝。さいたまに行く車を途中で羽田に寄せてもらい、あとはよろしく、とお互いに先方への挨拶を任せる。
それはいいとして、混雑を回避しようと早起きした結果、まだ8時台前半。飛行機が出るのは 9:20。ひまやなぁ。てことで、搭乗エリアに入るなり、葬儀記録用に持ってきたはずのカメラをごそごそと取り出す。今回は利便性重視でルミ(LUMIX)1台。いや、遺族が 5D2 とか持ってたらおかしいやろ。

窓に貼り付いてあれこれ撮っていたら、今日の搭乗機も写っていた。
小倉行くならやっぱスターフライヤーでしょ、と前日予約した便に充当されたのが、この JA20MC。7年前、祖母の葬儀のときは直接羽田に駆け込んで30分後の便を取ったわけだが(そんな間際でよく取れたな)、この数年でネット予約環境に慣れておいてよかった。

一方、慣れないルミでの離陸撮りは難しかった。勘をつかむ前に時間切れ。

SFJ75 便は予定通りに出発。

16R から上がって海ほたる付近で大きくターン、江ノ島が見えるコース。よく自宅上空に飛んでるあのルートのようだ。残念ながら富士山は見えず。

スタフラといえば本革使いのまっくろシートで有名。今回は昨年入った機材で、以前乗ったものと若干設備が違う。ドリンクホルダーやフットレストの形状。モニタにはリモコン付属。USB ポートもある。

しかし最も衝撃的だったのはハードウェアではなく、離陸前の映像だった。
タキシング中に上映される機内安全ビデオ。普通は各社とも無難な内容だが、軽快な BGM にのせて現れたのは忍者のアニメ。えっ? きみら何者?

「我々は STARFLYER NINJA」。その名には聞き覚えがあった。が、まさかこんなツボなもんが出てくるとは予想だにしておらず、各種注意事項に対応したシュールな動きに完全に見入ってしまう。大事な映像なら義務ではなく積極的に観たい造りにしよう、という粋な計らいに心の中で喝采。
彼らは11年から採用されているキャラのようで、現時点では電子機器禁止タイムのため記録にも残せず、乗った人限定のお楽しみ状態(※上記画像は映像制作会社サイトから引用)。観たい人は乗ってください。是非。

離陸して落ち着いたところで、改めて機内環境をチェック。

とっても広いシートピッチは健在。膝が当たらないどころか、普通に足を伸ばせる。

安全のしおりは蛇腹式。すっきりして観やすい。

冊子類も黒基調。レジ番の MC は、機内誌のタイトルからとっていることを後で知った。

ワンドリンクもホットならロゴ入り黒コップ。

エンタメメニューはいまどきらしいフラットデザイン。曲聴いたり、福岡ベースの音楽番組観たり、航路観たりとフル活用。さほど長く乗らないとはいえ、普通席モノクラスでこれだけ遊ばせてくれるのは本当に嬉しい。

こうして11時過ぎ、北九州空港にランディング。快適なひとときに感謝しつつ、機内をあとにした。

しかし真夏にもかかわらず RWY36 降りだったのは何の都合ですかね。この空港は風向きあんまり関係ないのだろうか。

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