彼岸の里と北辰の星 (4) 傾斜は柔軟に

火曜は車、木曜はちゃりで行くのが買い物レギュラーコース。何も考えずいつもの店をハシゴしたら、1軒だけレジが普段ありえない大行列。たまたま月に一度の大安売りデーに当たったようだ。ま、家計は助かるからいいとしよう。
さて引き続きのせでん攻略、電車以外も行ってみよー。

ケーブル駅めざして出発。同じように歩く人が結構いる。バスがなきゃ歩けばいいじゃない、というのはお約束のようだ。土日だけ増便といってもたかが知れている路線のようで、そもそもあまり当てにされてない可能性も。
せっかくなので、道沿いの景色を楽しみながらゆるりと参ろう。

あらあんなところに彼岸花。9月22日、彼岸前日としては至って妥当な光景。

連休中に刈り取ってしまうぞ、そんな意気込みもほのかに感じる、刈りかけた黄金の野。

この道は「花折街道」らしい。妙見詣での人々が道端の花を手折って進んだのかどうかは定かでないが、現代の我々は視覚的に愛でて楽しむ。

ゴールが近づくと、意外といえば意外な光景が出現する。

ん? いつ大阪府に入ってたんすか。
後日確認すると、のせでん沿線の大半は兵庫だが、光風台から妙見口、そして花折街道は確かに大阪側だった。どっちが妙見山の頂をいただくかを巡って大阪 vs 兵庫の熾烈な(?)縄張り争いがあったのかどうか、ともかくケーブルとその先のリフトは兵庫県。そこの空港ほどじゃないにしろ、県境にはいろいろあるものだ。

まあともかく、だいたい20分程度で「妙見の森ケーブル」の下の駅・黒川に到着。

うむ、これはケーブルないと登る気がしない傾斜ですね。

こちらものせでん運営なので、もちろん1日券有効。早速乗るとしよう。

ケーブルカーのよくある形態例に漏れず、2両を上下させて使っている。ちょうど下にいたのは2号車「ときめき」。ずいぶん綺麗かついまどきセンスな仕上げだが、なんとこう見えて50年モノ。物持ちいいなー。

しかし改めて観ると、途中から一気に勾配が急になっている。だいたい一番急なところに合わせて車内の傾斜を作るのがケーブルの常。結果、駅ではちょっと微妙な座り心地になるわけで。

実際に上まで行くのは5分少々。運転間隔がだいぶ空いており、待機する時間の方がよほど長かったが、その間にぐんと乗車率がアップした。

上の駅は直球に「山上駅」。ただし山頂とは言っていない。まだまだ先があるのです。

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