異邦人、香港へ行く (16) 山頂展望/覧車

仕事に関するちょっとした調査のお願いがお役所から届いた。拒否る理由もないんで律儀に記入を始めたが、半分も書かないうちに「該当しない場合は提出不要」ということが判明。結局出さずに終わるのでした。ちゃんちゃん。
えーと、香港旅ここからは2日目後半の目玉スポットに突入。

銅鑼湾から中環へワープ。そこからの移動は、観光客の常套手段たるオープントップバスに乗るというのも当初検討したが、これまたデモにより運休中。そもそも MTR の駅からでは歩いた方が早いレベル。歩きましょう。

ただし若干急な坂が多めとなっております。えっちらおっちら登りつつ、途中にある建物を鑑賞。終審法院(最高裁に相当)は初代総督邸として建てられたもののようだ。

近隣には、ほぼ同時代のものとなるセント・ジョンズ教会。この手の「いかにも旧イギリス」なものを目にする機会は多い。

と、そんな坂道をひとしきり登ると、やや広い車道に出る。

渡った先にあるのが、観光名物として知られるピークトラムの駅。むかしむかしの訪問時にも片道乗ったのだが、あんまり覚えてないし眺望もいまいちだったので、むしろ積極的に再訪問したかったものの1つ。
なお、運賃支払いにはオクトパス(スイカの先輩 IC カード。超便利)も使えるのだが、お高くなっちゃうので、あえて窓口に並んで往復割引券(展望台入場券のつかないタイプ)。これで $56 が $40 になるんすよ。買わない理由がない。てことで休日なら長蛇の列になるところ、この日は数分でゲットできた。

早い話がケーブルカーで、2編成が交替に頂上と麓を行き来している。ちょうどさっき1本出たばかり。おとなしく並んで待つ間、乗車ホームまでの間にある展示物を眺める。

神戸と一緒で、山の上はブルジョアな方々のお住まいが多い。いかにも紳士淑女っぽい皆様の御用達だった感が窺われるが、かつてはこんな防御力のない車両だったようだ。

それでも開通前に比べたら雲泥の差である。駕篭よりは断然いいよね。

しばらくすると列が進み、乗車ホームに到達。乗車目標などというもんはないので、柵が切れてるところにてきとーに陣取っておく。しかし軌間広いな。帰宅後調べたら、新幹線より更に広いいわゆる広軌だった。

そうこうするうちにアナウンスが流れ、車両が到着。

正面から観ると、車体の幅広さが印象深い。
停車したらたまたま目の前に近い位置にドアが来て、すんなり希望の場所に座ることができた。上りは右側推奨、ってのは有名な話みたいで、やはり右列が人気。

それでは出発進行〜。

ってものすんごい傾斜っすな!
斜度は最大27度。数値だけ観ると、ちょい前に行った御岳ケーブル(25度)より少し上な程度。だがここの場合、床や座面が斜面と平行(水平を保つような階段構造になってない)なため、背中や腰がもろ重力を食らい、ぐいぐい背もたれに押される。結果、一般的なケーブルカーより体感斜度が強くなる気がする。

いくつか途中駅もあるが、大半の客はやはり山頂目的。

中腹を過ぎると、車窓いっぱいに都市部の風景が広がる。ここで撮る人は多く、かく言う自分も撮ったのだが、よくよく考えると山頂で撮った方が断然綺麗なので、車内からは肉眼で鑑賞するのが正解かと。

なわけで、10分足らずで山頂駅に到着。あれこれ観て回るとしますか。

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