異邦人、香港へ行く (15) 叮叮紀行/船塢里〜維園

昨日出かけてる先では、意外と冷たい風もウインドブレーカー等で上手に凌いだのだが、帰宅後にてきとーな格好していたらお腹を冷やしてしまった。なんだかんだでもう秋も半ば、いろいろ油断は禁物っすね。
さて香港トラム攻略は乗り鉄編ラスト。

西端に続いて東端も極めたところで、あとは中心部へ引き返しつつ残り部分を乗るとしよう。

視線の方向が変わり、さっきは見えなかったものに目が止まることも。いわゆる街の電気屋のようだが、異国の地で三菱やら東芝やら見慣れた文字が出てきた時の安心感。「環保」=エコを謳うのも国を問わないようで。

実際スリーダイヤの室外機がずらり並んでいる箇所もあった。他にはダイキンとか多かったなぁ。

MTR でいう太古駅の近く、船塢里という電停で途中下車。ここでひとつ、撮影地として寄っておきたい物件があった。

どーん。右下にちっちゃく写ってるトラムの存在感を真っ向から打ち消すこの偉容。まるで城壁。
こちらの建物、空から観るとヨの字状になっており、おもてに見えているのは右辺と下辺の部分。増築を繰り返して今の姿になったと聴くが、なんかもういろいろとすごいっす。超高層時代に至る前の、集合住宅建築のひとつの到達点と思えば貴重な存在。

そんな城壁を背景に1枚。これもまた香港の景色。

再び車中の人となる。

さっき歩いた時間帯以上に賑わう北角。奥に見える方のデッキを渡ると、お昼を食べた餐廰がある。

東側では何度か「暫停載客」な車両を見かけた。読んで字の如く Not in service。
帰国後に知ったのだが、西湾河電車廠には屈地街ほど充実した設備がないらしい。銅鑼湾封鎖で維園以東から出られなくなった車両は、定期点検や不具合などに対応できず困っているらしい。だから回送が多かったのだろうか。あれからどうなったか心配だ。

こうして、維多利亞公園まで戻ってきた。
運行されている部分はできるだけ乗る、それが今回の目標。西行きに乗らないと臨時総站まで来ることはできない。全線通常運転だったら筲箕湾まで行った帰りに MTR ワープでもよかったのだが、あえて律儀に地上を来たのはそういう理由もあった。

相変わらず、中の人が折り返し用に常駐している。おつかれさまです。

傾き始めた西日に伸びる臨時終端(コーン)の影は、どことなく物悲しげに見えた。
我々が香港を離れた後、百徳新街の折り返しや乗り継ぎクーポンなどといった無料サービスがいろいろ始まったが、それもあくまで場つなぎの施策であり、ここからそのまま西行き線路を進めないことに変わりはない。

銅鑼湾に本来の姿が戻ってくるのはいつの事になるだろう。特徴的な丸いデッキを活かした撮影ができない無念さなどをかみしめつつ、MTR に乗り換えるべく地下へと潜った。

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