春は西遊 ’13 (2) 明日が駆ける山・2

やっと仕事モードが軌道に乗ってきた。手が動くようになってきたと言った方が正確か。やっぱ数日離れると感覚鈍るもんやねぇ。さて、アストラム攻略の後編を。

往路の車窓からロケハンしておいた記憶をもとに、市街へ戻りながらちょいちょい降りて撮ることにする。が、広域公園前で乗り込んだ車内に、地元の小学2年生らしき数十人の御一行様が登場。お子様たちが前面展望を求めて群がる中、我々は車端で縮こまっていた。
そんな予想外の混雑は長楽寺で終わり、静寂を取り戻した列車を高取で降りる。

どっちを向いても、高架を挟んで広がる住宅街の背後は山。

つくづく、よくこんなとこに造ったものだ。とはいえ、90年代という開業時期、さらに車道に沿って路線が敷かれていることを考えると、当初から普通の電車というよりは新交通かモノレールが前提であっただろうことは想像に難くない。

次の列車でもうちょっと移動。しかし、新潟トランシスがこの手の車両を造ったことがあるとは知らなかった。

小学生御一行様が長楽寺で降りたのは、この企画展も視野に入っていたかもしれない。とある御方がまさにこの日訪問されていたようだが、まさに今から混雑するとわかっている場所に行くこともあるまいと、我々はスルーすることにした次第。

と、そんな状況はさておき。もうひとつの下車駅は毘沙門台。

駅ごとに色が割り当てられてるなーというのは高取の時点で気づいていたのだが、まさか7色しかなくて途中でループしてるとは思わんかった。

この駅は当路線では珍しく、ホームの延長線上にそのまま改札がある。他駅については後述するとして、ここに関してはすぐ北に高台があり、そちらへのアクセスを容易にするために特殊構造になった模様。

改札から高台に続く通路は、線路より高い位置にある。左に見切れてるのがその高台の南端。とかく撮影地に事欠くことの多い新交通であるが、アストラムの山間部的なロケーションが幸いした形に。

今度は反対側を向いてみる。そこに大都市があれば、郊外はもれなく山裾を宅地が這い上がっていく形になるようで。おや、遥か遠くにもう1本。

平日昼であっても10分に1本は来るので、乗らずに撮る方へ回してもさほど困らないのがいいところ。

さて、そろそろ次の電車で市街に戻りますかね。

これが高架でなければ完全に田舎のローカル線的な風情。って、あれ? 電車来るの早くね?

試運転だった。しかも帰宅後に調べたところ、たった1本しか存在しない 1000 系・第 24 編成。なんということでしょう。またネタ体質を発動してしまった。

市街から遠い側にある古市以西の駅は、このように少なくとも片方(大半は両方)が全面窓になっており、特に一番外側はワイヤーの入ってない1枚ガラスでそこそこ使えた。高取の2枚と毘沙門台の試運転車はこのガラス越しの撮影。

逆にそれ以南では、片側が階段、もう片側が電気室という極めて使えない状況。なにかホームが広く確保できない事情でもあったのだろう。
と、誰得な撮影地ガイドはさておき、この後の電車で本通に戻り、次の目的をめざした。

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