新しい街をつくろう (2) 雷都を拓く

昨日だけすばらしく快晴だったのがあくまでも例外なのだろう、今日からしばらくはお天気いまいちの予報。実際その通りに雨模様、幸い強烈な冷え込みではないだけまし。というか冷えたら雪になってしまうんで、このくらいでお願いします。
さて年末の首都圏、東京すっとばして何をしに行ったかというとですね。

ではそろそろ本題に入ろう。

目的地は東口。案内に従って進むと、エントランスというよりは通路があらわれる。

ながーい通路を彩る地元スポーツチームの応援幕。長いのにはもちろん理由があり、

JR の線路を越す必要があるから。これも初めて観る E131 系などが並ぶのを横目に、さらに通路を歩く。

お、あったあった。屋根の終点あたりで右下に降りると「のりば」に到着。

宇都宮ライトレール、通称ライトライン。国鉄線を転用した富山と異なり、全線を新たに敷設した LRT。国内の路面電車系で新規路線は戦前の万葉線以来らしく、もちろん当家にとっても初めて観る事例。はるばる宇都宮まで足を運んだのはこのためである。

この開業は東口の大規模再開発と足並みを揃えており、さっきの通路はここらへん一帯への動線でもある。今のところここが終端だけど、ゆくゆくは JR を越えた西側への延伸計画もあり、終端の先になんとなく空間を感じる。

そうこうするうちに電車が着いた。

HU300 形、トランシスの低床車なのでつまりは福井のフクラムとかの親戚やね。言われてみれば確かに。

乗車を待っていたたくさんの人が次々と車内に飲み込まれていく。

この電車の出発を、広場の外周を通る線路のさらに外側から見送る。

先頭部の横顔はシュッとしてなかなか個性的。明るい黄色は視認性も高く、古くから当地の別称とされている「雷都」のイメージにも合う。てかそんなに雷多いんすかこのへん。

数分後、今度は反対方向の電車が終点へ向かってくる。

開業前の試運転時、電停手前のカーブあたりで脱線のニュースがあってハラハラしたもんだが、逆に言えば営業前にバグ出しができたということでもある。もちろん開業以降は問題なく走っている模様。

ラッシュ時以外の日中は概ね1番線だけを使っているようだ。ポイントを通過して右の線路へ。

高いところも含めて四方から視線を浴びる黄色い電車。この時点では8月の開業から4ヶ月経過、まだ目新しいことに変わりはない。

地上設備も掲示物もぴかぴかの新品。

ところで、さっき「高いところ」に人がいたよな。その立ち位置にも行ってみた。

電停と広場を見下ろせるここは、再開発で作られた施設の3階相当、公園のような空間。

そして施設の南東側、郊外へと続くルートをも俯瞰できる。

線路があってなお2〜3車線ということは、もともと4車線だった道路。

バリバリのクルマ社会である宇都宮、慢性的渋滞を解消すべく投入されたのがこのライトライン。とりわけ通勤通学対策の面が大きいとのこと。年の瀬とはいえ今日は平日(12/28)。夕方には真価を発揮するところが観られるだろうか。

地下アイドルの歌声が響く広場(そういうイベント)に、また電車が着いた。そろそろ乗りに行くか。

なお余談だが、広場の傍らにあるこの建物・ライトキューブ宇都宮。コンサートホールかと思いきや、会議向けの施設であってライブには向かないようだ。それはそれで駅前立地なのは便利よな。

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