あたらしい旅行様式 (17) 家路に沿う空
4 Nov 2020
秋旅の写真を載せる準備がやっと終了。と思いきや、全体を見直すと一部気になる箇所が。期間中ずーっと取れずにいたセンサーのゴミ、現像時の修正が抜けてた。多分まだついてる。昔よりお値段高いのは不本意ながら、今度クリーニングに持ち込むか。
さて夏の長崎、2日め終盤もまだまだ電車を求めて。
しばしの休息を経て、18時台後半。改めて駅前へと向かった。
さっそく、過去の訪問であんまりちゃんと撮れてなかった車両を発見。1800 形。
長崎の車両はざっくり3世代、昭和レトロ車・軽快電車・低床車といった感じに見えるが、こちらの方は第2と第3の狭間にいるタイプの少数派。見た目はそこそこ現代的、でも車内段差あり。
今日も平日。前の日のバスほどではないが、仕事や学校を終えた帰り道の人々が行き交う。おじゃましないように気を遣いつつ、ちょっと高いところから様子をうかがうことにした。交差点を取り巻くように C の字型で架けられた、歩道橋の上。
広い車道に挟まれた駅前電停へのアクセスは、両端の歩道橋のみ。さすがにバリアフリー化の予定もあるようで、完成が待たれる。
3系統が来る桜町方面。信号さえ開けばスムーズに来る電車、一方の車道はバスも行列を形成している。先頭にいるのは、稲佐山行きでお世話になった4番。あんな混む路線とは知らなかった。夜景狙いの観光客はタクシー使うなりした方が賢明かもしれん。
Y 字に配された線路の交点付近、車道ど真ん中に信号柱。電車用の信号が、車用よりやや高い位置に取り付けられている。ポイントの開通方向を漢字で出すのは長崎独自スタイルなのだろうか。
一方、南北に続く国道を中心にルート設定されている1系統。前回訪問時、全線乗るためだけに行った赤迫はさすがに遠かった。
そしてこちらにもバスの列。レベルが違いすぎる博多には及ばずとも、この街もなかなかのバス社会。それで電車が生き残れているのは、多少の値上げを経てなお激安の運賃(現在 130 円)と、定時性の高さが理由かな。
橋上をぐるりと回って、南東角付近へ。
現在でも JR の駅とはそれなりの距離感。あちらは今後さらに遠くなるけど、車道はまだしも電車を近づけるのは厳しいようだ。
そうこうするうちに、そろそろ日没。晴れと言い張るかどうか微妙な、ちょっと雲がかかる上空。昨日のうちに山に登っておいてよかった。
ほんわか淡い色合いの空と、山に阻まれてすっかり陽の当たらなくなった地上。現像でうまく出ることを願いつつ、電車が動くたびにこちらも反応する。
南へ直進する電車は、自動車と同じタイミングで発車することもしばしば。派手にかぶられないことを祈りながら追う。
この空の様子をもっと残しておきたく、構図に占める割合を増やしてみたりも。
市の計画によるとアミュは存続しつつ、かつて地上駅があった部分に駅ビルを追加とのことで、ここから観る景色はこれから数年で大きく変わっていくことになる。新幹線にかける地元の期待のようなものを改めて感じつつ、駅前をあとにした。
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