あたらしい旅行様式 (13) 港町を描く青

先日注文した旦那さんのスラックスが仕上がったので引き取り。先月依頼した自分の靴修理がいつの間にか終わってたので、これも引き取り。ついでに、だいぶ古くなったダウンコートの置き換え品を仕入れ。衣類のあれこれがはかどった1日であった。
さて夏の長崎、電車部門で今回の目玉だったかもしれないモノのお話。

ロケーションシステムで動向を把握した上で待ち伏せたもの、それはほかでもない。

前日に原爆資料館前で後ろ姿を見送るのみだった「みなと」。幸い今日も運用に入っていたので、今度こそはと。

随所に描かれている「尾曲がり猫」とは、長崎付近に多くいると言われている実際の猫の特徴を示したもの。この絵の通りに、しっぽの先がちょいと曲がっているらしい。

折り返しも3系統での運行。そりゃもちろん乗るわ。では、おじゃましまーす。

入ろうとしたら早々に、運転台のスクリーンからしていつもの水戸岡テイスト。

フローリングの床に木の柱。座席もやっぱりおなじみの「木枠にカラフル柄モケット」。もはや謎の安心感すら漂う。

他の車両なら広告枠になってそうな運転台背面は、雰囲気統一のため思い切ってデザインパーツに。実際に立体的な格子がつけられており、どこか障子っぽさもある。そして天井には船の街イメージから船用のあかり。

額縁のように並ぶ天板。中央のテクスチャが1枚ごとに異なるのはわりとわかりやすい一方、よーく観察すると、雷紋に錨のワンポイント、ギリ読める “NAGASAKI MINATO TRAM” など仕込み多数。

和洋中のミックス演出は、ドア付近の装飾にも。ステンドグラスは教会イメージらしい。もう投入から3年経つんで、多少の傷はご愛嬌。

たっぷり車内写真を撮れているのは、折り返しだからこそ。途中電停で次から次に乗客が増えていったから、そういう意味でも蛍茶屋待機は正解だった。

座面が1〜2人単位で細かく分かれているのは、きっちり1人分のスペースで座ることを促すここ数年の傾向にも合致。じゃあこのディスタンスご時世ではどうなのかというと、横は詰めつつ前を向いて静かにすればたぶん大丈夫。そもそも長崎の電車もバスもめっちゃ人乗るよね。地の利が最大要因とはいえ、政令指定都市でもないのにあの盛況は立派。

人をなるべく映さないよう配慮しつつ、停車中に撮りきれなかった細かいアイテムも観察。

停車ボタンもカスタム物。べっこうに見えるけど確か商取引は現在できないのでは、と不思議に思って後日調べたところ、べっこう職人さんから本物の在庫を寄贈されたとのこと。言われてみれば、ボタン押した時の光の透け感が独特だった。

と、車内をひとしきり堪能し、中心部にさしかかったところで、市民会館にて下車。

その後も一日中、市内を走り回っていた。

ところで「みなと」ってのは車番の 310 と語呂合わせもあるんですかね。

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