あたらしい旅行様式 (12) 郊外へ続く坂

なんか急に冷え込んできた。最近は部屋着の上に薄めのパーカーを羽織ってたんだけど、どうもそれじゃ寒く感じる。ので、今季初のカーディガン登場。この調子だと、小さめのヒーター稼働させたり寝室に除湿が必要になったりする日も近そうだ。
さて夏の長崎、ここからは電車のターンに戻るよ。

長崎電軌でも、我々のような趣味人にありがたいサービスがネットで提供されている。車両の現在位置情報、いわゆるロケーションシステム。最近は各社で結構やってくれてて助かる。それによると、昨日から目をつけている車両が今日も3系統に入っているようだ。今いる5系統沿線からだと、そのまま終点付近まで乗れば3系統に合流できる。

ちょうどそこへ低床車。3000 形もおそらく初乗車ではなかろうか。それで引き当てたのが V・ファーレン車。長崎が誇る著名企業・ジャパネットたかたが子会社化したことで知られるサッカーチームである。

ということで、これまた久しぶりの蛍茶屋。お隣にはボス電。車番の位置以外は何ら変わってなかった。

前日より視程が改善しており、終端側からの景色もぼちぼち。

お目当ての登場まで、時間的に若干の余裕がある。

蛍茶屋といえば、電停の延長線上、国道の脇に構える車庫。上物は自社ビルでもあるらしく、よーく観ると「NE ビル 2」とある。テナントのロイホも健在。そして今、ちょうど12時という絶妙のタイミング。

そりゃロイホでランチになるよね。フェアのほたてと海老、おいしゅうございました。
なお余談だが、ビル正面に看板のあるペンギン水族館、運営元が稲佐山ロープウェイと同一法人。下りのゴンドラ内で「こちらも是非」と CM されていた。国道を奥に進んで山越えした先にあるので、掲示場所としてはわりと正しい。

小一時間のお食事を経て、再び電停へ。もうしばらく待機を続けつつ、来るものを撮っておく。

たかたが1往復して帰ってきた。左右どっちに入るかはタイミング次第で、系統ごとに固定なわけではない。

新しいほうの低床車、5000 形も姿を見せる。昨日乗ったのとはまた違う色だが、これとあれの2本は地元のお菓子企業・唐草による広告柄で、それぞれ帯色は菓子のイメージカラー。なお「おたくさ」とはシーボルトの奥さん(お滝さん)で、その名をとって学名につけた紫陽花の色が、この薄紫に反映されている模様。

収入源のひとつとして、広告柄が多いことで知られる長崎。だが今回、旧世代の単車を中心に原色編成も数多く見かけた。

200 形と 300 形、番号は大きく違うものの、それ以外は製造時期くらいしか差異がないっぽい。

うん、わりと同じっすね。新車がだいぶ入ったとはいえ、まだまだ在籍多数。しょっちゅう見かけるのもうなずける。

時には車道を渡り、歩道側からトラディショナルアングルも記録。
とかく併用軌道というシチュエーションは臨機応変な対応が肝要で、自動車や歩行者などとの兼ね合いを図った結果、車両の角度より全体の雰囲気に重点を置いた絵を量産しがちでありまして、そういう意味で標本採集に向いているのが当電停なわけで。

一目で年代物とわかる発車案内を鑑賞などしているうちに、目標接近。さてと。

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