みかんの国行く頃 (2) 旧式を模す

えらく強い低気圧の影響を、関西もそこそこ受ける。朝はしっかり本降りの雨。からの、午後はかなり晴れ、たかと思えばにわかに雲の大群が訪れたり。空模様が忙しいだけでなく、気温も寒いんだかぬるいんだか。こういう時こそ体調に気をつけんとな。
さて今回から行き先が松山になった帰省旅、2日めからが本番。

翌日。父が帰宅するのは午後になるというから、ただ実家で待つだけなのももったいない。昨日いまいちだった天気も、滞在中に右肩上がりで回復傾向との予報。せっかくなので、市内観光へ繰り出す。

公園付近をぶらぶらしていると、老舗っぽい旅館を発見。奥の建物が現在の本館だろうか。お値段のほどは外観から推測できなかったが、そこは温泉街、やっぱりそこそこするようで。あとで調べると江戸初期の開業、錚々たる顔ぶれの宿泊歴あり。なるほど。
「錚々たる顔ぶれ」の代表格は、駅前からほど近い一角に銅像が建てられている。

言わずと知れた正岡子規。野球がお好きだったエピソードをふまえてのポージング。子規といえばアレがすぐ想起されるが、そのへんは翌日の履修となるのでまた追ってのご紹介。

鉄ヲタの市内観光といったら、もちろんいよてつである。さっそく駅へ。

これが初出かな。そこのワゴン車(ホテルの送迎車)に描いてあるのは、愛媛県全体でイメージキャラクターを務める「みきゃん」。そこらじゅうにいる。「熊本でくまモン観たら死ぬ」という著名な無理ゲーと同じことができる。
しかし、やけに人が多いな。入口から向こうが見通せないぞ。理由は明快。

坊っちゃん列車の出る頃合だったから。

1号機関車が牽くほうの編成。客車が2両あるといえど、定員はそう多くない。我々が駅に着いた頃には、すでに札止め状態。もっとも混雑を見越してか、年末年始はいつもより多めに運行していた模様。

せっかくなので、はしっこからお見送り。当家はガンガン乗るつもりで1日乗車券を入手したが、プラス 100 円で乗れた 2012 年頃と違い、現在の仕様ではコレで坊っちゃん列車に乗ることはできない。まあなんだ、乗り心地が豪快なのはわかっているので、あとは観る方で。

観るといえば、前回の時点ではまだ存在していなかった新顔はどこだ。

あ、きたきた。2年前から投入されている 5000 形。とうふ(2100 形)と同じリトルダンサーなのに、顔が違うだけで結構な別物感。撮ってて驚いたのが、がんばって低速シャッターにしなくても LED がほとんど切れない。ビバ最新技術。

新車はいずれ乗れるだろうということにして、とりあえず次に出る電車に乗るか。

古参組もまだまだがんばっている。先発は還暦超えの 50 形。

車内はぎっしり大入り。レトロな空間でしばし揺られつつ、市街地へ。

我々は大街道で下車。じゃ、ここからは観光客らしくまいりますかね。

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