欧羅巴幻想曲 I ミラノ、商業の都 (20) Porta Nuova medievale
4 Jul 2019
午後晴れたので、買い物はちゃりで駅前へ。上り坂は電動アシストの恩恵にあずかるのだが、そうは言ってもやはり漕ぐ力は使う。結果、わりとしっかり汗をかく。そして夕方のうちに風呂を済ませたくなる。まだ梅雨だけど、本格的な夏も近そうね。
さてイタリア旅はここから3日め。
例によって M3 で南下。Turati 駅から電停1個分弱ほど歩くと、広場と交差点。
Piazza Cavour の片隅に電停がくっついている。車道の方はというと、6叉路か7叉路くらいありそうな複雑な形状。
ふと観ると、舗装の変わり目で豪快にぶったぎられた軌道。
どうやら近年まで、東西方向にもトラムが走っていたようだ。現役で営業中なのは南北方向に走る1系統のみ。
この感じだと、あっちの線路が生きていた時はダイヤモンドクロスに近い形状だったように見える。
信号もタイミングが複雑で、渡ろうとするたびに戸惑う。歩行者に黄色信号があるのは初めて観たかもしれん。
そんな交差点の南側に、古くからの門が建っている。
って車めっちゃ来るし。滞在中初めての平日、ふたを開けてみれば自動車の多いこと。特にまっしろで統一された(なにか規則があるのだろう)タクシーがやたら走りまくっている。活気があるのはよろしいが、電車撮影には大変やりにくい環境。
門の名は Porta Nuova。古い建築物にしてはストライプがモダンな印象。
同名の門がもっと北にあり、それとは似ても似つかない。当時の城壁にこの門が作られたのは中世の頃。その後もっと外側に新たな城壁ができ、それに伴って、中世の門の延長線上付近に新たな門が作られた。それぞれの城壁は、今も大小2つの環状道路として痕跡を感じられる。
かつて取り壊しの危機も乗り越えた門を、電車がくぐってくる。
昔からある門にしては、電車のパンタを妨げない絶妙な高さのアーチ。旗や槍を掲げた騎馬兵が通れる高さなのかも。
後ろにずらりと車を従えての走行。交差点の合間を縫って、電車にもちょっと陽が当たる。
門も電車も、それぞれに長い時間を背負ったものどうし。いかにも歴史の古い街らしい一幕。
ちなみに、交差点全体で言えば新しいモノもやってくる。
バスとか。毎度おなじみ Citaro くんなどが、門を経由しないルートで走っている。お世辞にもスペースに余裕のある曲がり角とは言い難い中、連節バスでようやるわ。
撮りたいモノが撮れたので、次をめざそう。電停で南行きの1系統を待つ間、街でよく見かけたアイテムを記録。宙に浮いた3連ポストと、オサレなゴミ箱。とにかくいろんなところにゴミ箱が設置してあって、ちょいちょい空になる水のボトルを捨てるのに重宝した。
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