欧羅巴円舞曲 II ウィーンの香り (14) Straßenbahn linie 5
5 Sep 2018
当家は特筆事項もなく無事です。それより関空の被害が想像を絶しすぎて愕然とする一方、我が地元の街にも実は被害が出ていた。よく行くスーパーやドラッグストアが停電につき休業。あわわ。幸い近隣の別スーパーが普通にやっててくれて助かった。
まあそんなわけでここは平常運転で、引き続き欧州旅6日め。
Praterstern から西駅へ。さて何に乗るか。時間にはそこそこ余裕あり。わざわざ ÖBB に乗るメリットはそんなにない。地下鉄は U1 と U2 どちらを取っても乗り換え必須。じゃアレで行くか。
そこでやってきたのは地上の電停。ÖBB の駅舎と歩調を合わせるようなガラス張りのモダン屋根の下で、電車とバスが肩を並べる。乗り継ぎを考慮して両者を近接させる手法は日本でも時々あるが、近接どころか線路架線の有無を除けばまったく平等にホームが並ぶのは欧風の設計思想か。
お、きたきた。今回乗るのはこちら、5系統。
旧市街の外周に沿って走る U2 よりさらに外側をぐるっと回り込む路線で、しかも当駅始発で西駅が終着点。バッチリっすね。もちろんすごく遠回りで時間はかかるだろうけど、そのかわり前回も含めてこれまでのウィーン巡りで手薄だったエリアを経由する新鮮さもあり。
いうまでもなく、到着と同時に乗り込めば座席は選び放題。それぞれ車窓を存分に堪能できるように、あえて1人掛けの向かい合わせ席についた。では出発進行〜。
序盤はいかにも近郊エリアらしく、近現代的な集合住宅に囲まれる。団地の形状だけ観れば、日本とそう変わらないような気がしないでもない。
店舗の様子も観光地とは異なり、Simmering 同様に実用的な業態が中心となる。
15分ほど進んだところで、大きな建物が見えてきた。
なんだろう。駅かな。手前に屋台あるし。奥の方に Bahnhof って書いてあった気がするし。
これは Franz-Josefs-Bahnhof。やっぱ駅だった。現駅舎は40年くらい前に建て直されたようだが、大きな外観に反して列車はほぼローカル線専用(REX と S-bahn がちょっとだけ)。もっと郊外の方からの通勤路線として割り切られているのかもしれん。他線との接続を考えると、むしろ Heiligenstadt の折り返しついでに見えなくもない。
次の電停付近で、Schottentor 行きの別系統と交差。その角に、また目を引く建物が。
Markthalle。あ、市場ね。あとで調べたところ、この建物 Markthalle Nussdorfer Straße は市内で唯一残った19世紀建造の市場で、現在は観ての通り SPAR が入っている。ある意味「日常の買い物をする場所」としては今も現役。いいね。
その後時折右折と左折を挟みつつ、しばらく行ってまた右折。おや?
Albertgasse 電停の目の前にカフェ。いーなー。めっちゃトレインビューですやん。Hummel さん、評価もなかなかよさげ。今降りるわけにもいかないんで車窓から見送ったが、旅に出ると宿題(次回行きたいところ)が毎度出るのはいつものことで。さすがカフェ天国ウィーン。
あれやこれや発見しつつ進むうちに、U6 の高架がちらっと見えてきた。
終盤は U6 のわずかに内側を並行して走り、トータル40分ほどかけてゴールに到着。おつかれさまでした。
15時過ぎ。お宿で荷物を作り直して、また出直すとしよう。
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