欧羅巴交響曲 II スオミの夏 (17) HKL 150 “Ludde”

今月の予定がなんとなく見えてきた職場。意外と時間ないなぁ。てことで、早速できるとこから手早く着手。わりと事務作業に近いものがあったが、こういう地味なところが最終的な性能に直結するから侮れないんすよ。
まあそれはさておき、引き続きヘルシンキの金曜日から。

空振りに終わった車庫を後にして、中央駅方面へ戻る電車に乗り込む。特に何も考えず最後尾に居着いたんだが、何気なく真後ろを観て、目が点になる。

ん? あれ? なんかウィーンで観たような顔がついてくるんだが?

我々が乗っていたのは、駅より西の通りを南下する4系統。謎の車両も、微妙に間隔を空けつつ後をじわじわ追ってくる。しかしいつ曲がるかわからない。読めないけど多分アレは貸切かなにかに違いなく(後日解読の結果やはり「貸切」)、レギュラー路線図はあてにならない。よし、一か八かだ。
中央駅に一番近い Lasipalatsi で下車。電停手前で分岐する線路があるから、あっちに行く可能性がある。と踏んで、降車早々分岐の交差点までダッシュで移動。

予想は見事的中。ウィーンの旧車とそっくりな電車は、右折態勢に入った。

帰国後、改めてこの車両について調べた。案の定、ウィーンのアレと同じ Düwag 社の製造による GT8 形。2003 年までドイツのマンハイム方面で走っていたのを、Variotram が絶不調で車両不足だった頃に買い足したとかなんとか。その後なんとか不具合が落ち着き、貸切専用車として余生を送っているところのようだ。

なわけで、車内は丸ごと貸し切って優雅な夏至イブを楽しむ人々が乗り込んでいた。

当たり前だけど似てんなぁ。2年近く前の、すでに懐かしさすらある街を思い出しつつ。

路線図にないルートで、どこまで行くのかな。

思わぬ出会いに盛り上がったところで、ぼちぼち移動。

南西部からも結構な頻度で電車がやってくる。こうして観ると、意外と傾斜あるなヘルシンキ。

Stockmann の向こうにもなかなか素敵な景色が続いているが、そっちまで足を伸ばす時間はなさげ。

次なる目的地へ向かうべく、またまた中央駅前へ。

今度は3系統で、まだ行ったことのない北東エリアへちょっとだけ入っていく。

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