欧羅巴交響曲 I プラハの夏 (39) Karlův most : 2

今日から社会復帰。幸い目の回るような忙しさではなく、ぼちぼちの作業量を淡々とこなす。社員さんにとっては有給奨励日でもあり、有給取れない面々を労ってか社長からスイーツの差し入れが。でも休みの方が嬉しいかなー。
まあそれはさておき、プラハ最後の宿泊日も終盤戦。

宿に戻ってしばし休憩をとった後、17時台に再始動。この時間帯にしか遭遇できない、観ておかねばならぬものがあった。Jindřišská まで歩いて、なんとなくポジションを決めて待機。しばらくして、アレがやってきた。

この異彩を放つ見た目。もうおわかりですね。事業用車でございます。もちろん種車は T3。運転台の前に入ってる板には Zvláštní jízda とある。特殊車両みたいなニュアンスかね。そして額には Mazací vůz の表記。

何をするのかというと、レールに対する潤滑油の塗布。Mazací vůz とはズバリそういう意味で、つまり「グリース車」。他にも除雪機能が付いていたりもするが、もっぱら日々の塗布作業に勤しむ姿が地元の鉄ヲタ諸氏にも愛されている模様。長大な路線網のスムーズな運行は、このような裏方に支えられているのだね。

実は先日自分が宿でくたっとしてる間に旦那さんは撮影済でして、自分用にリベンジしてもらったともいう。ダイヤはシーズンごとに変わるようだが、とりあえず観れてよかった。

東へ向かった油車を Florenc 方面へ追いかけたものの、郊外路線で一部運休が発生した影響か、残念ながら見失ってしまった。なお運休の原因は「暑さによるレール歪み」。どんだけ暑いんすかプラハさん。

気持ちを切り替えて、最後の目的地をめざす。

8、15、17と、モルダウを2度渡る乗り継ぎ。遠回りにも思えるが、旧市街には電車が走ってないから仕方ない。

と、いうわけで。締めもまたカレル橋である。

だいぶ逆光気味だけど気にしたら負け。で、目的は渡ることではなく。

東岸の橋塔は、これもズバリそのもの Staroměstská mostecká věž (The Old Town Bridge Tower) という名で、上層階が展望台になっている。高い建物ほとんど登れなかったから、ひとつくらいがんばっておこう。

中層で入場料を払い、一番上まで行くと、周囲の建物がほぼ眼下に収まる高さまで到達。するとこうなる。

真上からのカレル橋と、奥に控えるプラハ城、そしてふもとの城下町。プラハの典型的な景色は、高さが変わってもまた趣深い。まだまだたくさん歩いている観光客が、橋に長い影を描く。

ちなみに城と反対側を向けば電車も見える。人によってはこれもプラスポイントやね。

こうして無事に目的を果たし、すっかりおなじみ Náměstí Republiky へ帰還。そして、考えるのがめんどくさい時用に予備として残しておいた手段を行使する。広場に面した、でも一歩中へ入れば現代的なショッピングモールそのものの施設、Palladium。とても綺麗な館内は、いまどきの店舗であふれかえっていた。

迷った挙げ句3階のレストランにて、ピザとサラダを頼んでおなかいっぱい。海外で締めの食事が意外と地元料理にならないのは仕様です。

しかし最大の反省点は料理ではない。暑いとわかった時点で入館していれば、H&M で半袖シャツ買ったりできたやん。もっと早く気づくべきだった。これからの海外旅行では、こういう現代的な店は備えとして覚えておこう。

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